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膀胱とは腎臓で作った尿が溜まるところです。
膀胱がんとはこの膀胱にできるがんのことを言います。
50歳を過ぎると発症リスクが高まります。男性は女性の2倍から3倍の頻度でなります。
膀胱がんは初期症状が現れやすいために、早期発見しやすいがんです。
ですから発見したときも症状が進行していることが少ないので、生存率は高めです。
ただし、悪性の膀胱がんだと再発しやすいので油断はできません。
この記事ではその膀胱がんについて解説いたします。
膀胱がん2種類
- 表在性乳頭状癌
- 浸潤性がん
悪性度の低いがんです。乳頭状のものが膀胱の内側の表面にできるのが特徴です。乳頭状の腫瘍は根は浅く狭い茎を持っています。
悪性度の高いがんです。根が深く広く、膀胱の壁の深いところまで浸潤する可能性があります。転移をする可能性もあり、注意が必要ながんでしょう。
膀胱がんの症状
- 血尿
- 排尿時・下腹部の痛み
- 排尿障害
- 背中の痛みやむくみ
膀胱がんの代表的な症状です。膀胱がんの患者の7割近くが血尿を経験します。
膀胱がんの血尿の特徴は痛みがないことです。腎機能低下や膀胱炎でも血尿はでますが、痛みがないのは膀胱がんだけです。
この血尿はでたりでなかったりを繰り返します。
膀胱がんは痛みが排尿時にないと書きましたが例外があります。
悪性度の高い浸潤がんなどの場合は、初期症状の段階から排尿時に痛んだり、下腹部が痛くなったりします。
膀胱がんが進行してくると、がんの腫瘍が大きくなったり、膀胱を傷つけたりして、尿がでにくくなったり、残尿感があったり、頻尿になったりと排尿障害が見られるようになります。
膀胱にできたがんが尿管という尿の通り道をふさぐと、尿が膀胱にいかなくなります。
こうなると、腎臓や尿管に尿が溜まる腎臓の病気になります。このように腎臓になんらかの障害が発生すると、背中の痛みやむくみがでます。
膀胱がんの原因は
- 喫煙
- 薬物
- 化学物質
- 膀胱結石
たばこを吸う人は吸わない人に比べて2倍から4倍も膀胱がんになりやすいことが分かっています。たばこは他のがんも誘発しますので危険ですね。
特定の精神安定剤、解熱剤、抗がん剤は膀胱がんのリスクを高めることが知られています。実際は、その副作用がないように医者もコントロールして薬を出すので極度に心配する必要はないでしょう。
染料に含まれる科学物質は膀胱がんを誘発します。
膀胱結石があると膀胱を石が刺激するので発生率が高くなります。
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