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ずっと昔からオトナになると起こってくると思われていた「肩こり」。一昔前までは、おじいちゃんやおばあちゃんに「肩たたき券」なんか贈るのが子どもの慣習みたくなっていましたが…。

しかし最近では高齢者はもちろん、若い人でも、なんと子どもに至るまで肩こりや首こりに悩まされているといいます。特に首こりはここ数年でその痛みに悩まされる人が急増しているのだとか。

ではどうしてこの悩ましい首こりは起こってきてしまうのでしょうか?

首こりの原因は多種多様

実は首こりの原因と言うのは本当に多くあり、「○○が原因です!」と一言で断言できる原因ばかりではありません。

ここでは首こりの原因となり得る代表的な「原因」についてご紹介します。

直接的原因は筋肉や骨への負担

人間の首から肩にかけてというのはとても多くの筋肉が集中している箇所です。何と言っても頭を支えるという重要な役割がありますからね。

さらに、首から肩にかけての筋肉というのは、頭を支えるだけでなく、腕を動かす役割も担っています。腕や手と言うのは、とても細かい微妙な動きにも対応しなければならないので、筋肉としての「緊張状態」は一日中続いていると言えます。

ですので、首から肩にかけての筋肉や骨に無理な荷重がかかったり、うまく力をかけることができなければ、首や肩はたくさんの負担を抱え過ぎて、オーバーヒート、つまり首こりなどを起こしてしまうのです。

これは首に近い周辺の筋肉だけでなく、肩甲骨や鎖骨などの異常によっても首のこりは起こることがあるので要注意です。

時に内臓の異常や病気によって起こる首こりもある

通常のくびこりというのは、大体が首回りの筋肉や骨への負担で起こっているものですが、時に首や肩のこりは内臓がしっかりと機能できないことによって起こることがあります。

内臓が機能不全を起こすと血液の循環がうまくいかなくなり、酸素が身体、特に筋肉へ届きにくくなってしまいます。そうすると、いつもなら平気な程度の負担でも、酸素不足の筋肉には過剰な負担となってしまい、首こりを起こしやすくしてしまうのです。

肩こりは内臓疾患と結び付けられる人も昨今では増えてきていますが、首こりと内臓疾患をリンクさせられる人はまだ多くありません。

もし筋肉をほぐしたり、マッサージをするなどしても改善しない首こりが続くようであれば、腎臓や腸、肝臓、胃などの疾患を疑うこともしてみた方が良い時もあります。

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こんな姿勢が首こりを誘発する

先に挙げた筋肉や骨への負担に関わるものですが、ここではどのようなことが首回りの筋肉や骨に負担をかけるかをご紹介します。

まず最近特に多くなっているのが、デスクワーク(特にPC作業)で長時間同じ姿勢であり続ける事です。

こうしたデスクワークを長時間続けている時と言うのは、人間、知らず知らずのうちに無理な姿勢を取っていることが多くあるのです。

本人はその方が楽に作業できると考えているので、気が付くことが少ないのですが、身体が左右どちらかに傾いていたり、足を組んだまま変えることもしていなかったり…。

こうした無理な姿勢を続けていると、背骨はもちろん、首にも余計な負担がかかるようになるので、首こりが発症してしまうのです。

眼精疲労や緊張・ストレスも首こりを起こす

眼精疲労が首こりや肩こり、頭痛を起こすのは昔からよく言われることですよね。しかも現代はパソコンを始め、スマホにゲームに電子書籍と、目を酷使する機会が極端に増えてきています。

さらには、24時間、目を充分に休ませることもせずにブルーライトにさらされていることで、眼精疲労の重症度はどんどん上がってきています。

そうすると、首こりを発症する人もどんどん増加することに繋がるのですね。首こりに悩んでいる人は、まず目を休ませることを早急にすると、少なくとも2割程度は首こりの症状が良くなっていくはずです。

他にも、首こりの原因には精神的な緊張状態が継続すること(ずっと肩周りの筋肉に力が入るので、首もこってしまう)や、首回りの筋力の低下、歯の病気などでも首こりは起こります。

一般的に男性よりも女性の方が肩こりや首こりが多いのは、女性の方が筋力が弱いことが関係しているとも言われています。

年齢が上がってくると、首回りの筋力も落ちていくものなので、高齢になるについれて首や肩が痛くなるのはこうした「加齢」による筋力低下があると言えます。