この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
ウォーターサーバーに使われる水には、天然水とRO水との2種類があります。成分が明らかに違うこの2種類の水を、料理に使う時に注意することはあるのでしょうか。
飲んでも当然味が違う水ですから、料理の味も変わってくるのでしょうか。ウォーターサーバーを使ったクッキング教室を覗いてみましょう。
天然水でクッキング
天然水には名前の通り天然ミネラルが含まれています。ミネラル分が多い水は「硬水」と呼ばれて、ヨーロッパなどで多く産出します。
日本各地で湧出する天然水は、ミネラル分が少なく弱アルカリ性の「軟水」がほとんどです。
天然水はとりあえず飲んでみれば味の違いがわかります。塩素臭のする水道水からは想像もできない、すっきりとした甘みのある味わいです。
この水でご飯を炊くと、香りと甘みが一段と増した美味しいご飯が炊き上がります。日本人にとっては生まれ育った土地の水、身体に合っているのは言うまでもなく、和食の味を引き立てる水だと言えます。
RO水でクッキング
RO水はほとんどの不純物を取り除いてあるので、浸透性が高くご飯を炊くとふっくらとまろやかな味に炊き上がります。料理にとってはその浸透性の高さが良い効果をもたらします。
素直な性質のRO水を使うと、素材本来の味を損なう事なく、煮物や汁物がワンランク上の料理に仕上がります。
これがRO水のまろやか効果。
ウォーターサーバーでクッキング
RO水にも製造過程で取り除かれたミネラル分を、後から添加した商品があります。成分的には軟水の天然水と近くなっていますから、これらをまとめてクッキングに使ってみましょう。
ウォーターサーバーの水がその潜在能力をフルに発揮するのは、やっぱり和食料理です。和食と言えば「だし」の文化、だしのうま味成分を最高の状態で抽出できるのが、ウォーターサーバーの軟水なのです。
具体的に言うと、だし昆布のグルタミン酸、カツオ節のイノシン酸、干し椎茸のグアニル酸と和食の3大うま味成分を、上手に水に引き出して料理の味を引き立ててくれるのが、軟水の特長です。
ご飯を炊く時も、クセの無いウォーターサーバーの水を使えば、イヤな臭いも全くしない、ふっくらとつややかで甘みのある美味しいご飯が炊き上がるのです。
ここで注意点を1つ。洗米する時に全部ウォーターサーバーの水を使ってしまうと、旦那さんが青くなってしまいます。お米は最初の浸水時に水を吸いますから、その時と最後の水加減の時だけウォーターサーバーの水を使い、間の洗米とすすぎは水道水にしておいた方が経済的です。
ではウォーターサーバーの水が向かない料理は何でしょうか?
ひとことで言うとそれは西洋料理、特に肉料理です。肉料理の下ごしらえと調理には、かなり硬度の高い水が向いています。パスタを茹でる時も、硬水がおすすめです。
つまり私たち日本人には、ウォーターサーバーの軟水を使った和食とご飯が合っているのです。
これを機会に肉料理を控えてみませんか、ダイエットするチャンスかもしれませんよ。
こんな記事も読まれています