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甲状腺がんは1000人に1人がなると言われているがんです。
このように決して少なくない人がなるがんですが、肺がんや胃がんよりも名前を聞かないのは、死亡率が他のがんほど高くないためです。
とはいえ、がんはがんですので、転移をする可能性はありますし、死亡する可能性もあります。
この記事では甲状腺がんについて解説いたします。
甲状腺がんの種類と症状は?
甲状腺というのは新陳代謝にかかわりのあるホルモンを分泌する内分泌腺のことを言います。
甲状腺の位置は性別によって違い、女性は首の中央あたり、男性はそれより下の首から胸の方にあります。
この甲状腺で発症したがんは全て甲状腺がんと言いますが、位置によって名前が違います。
- 乳頭がん
- 髄様がん
- 悪性リンパ腫
- ろ胞がん
- 未分化がん
数でいえば、乳頭がんが一番多いですが、死につながる危険があるものはあまりありません。
ゆっくりと進行する場合が多く、20代でできた乳頭がんがゆっくりと進行をし40歳になって発見されたということもあります。
ろ胞がんなどは骨、肺に転移する可能性が高いために、致死率は乳頭がんより高いです。
未分化がんは死亡率が高いがんで、発病してから半年から1年で死亡してしまうこともあります。
甲状腺がん自体に症状はほとんどありません。
甲状腺がんが転移をした時に分かるケースが多いです。
例えば、喉に転移をすれば声枯れが起こったり咳が起こったりします。食道にまで浸潤すれば食べ物を飲み込むのが困難になります。
ここまで進行してしまったら治療が難しくなり、再発の可能性もあがります。
甲状腺がんの診断方法
甲状腺がんになると喉が腫れてしこりができます。自分自身で気づく頃には3cm程度の大きさになっています。
小さな甲状腺がんを発見するために超音波診断装置を使うこともあります。
甲状腺の自覚症状はしこりであることが多いです。ですから、しこりに注意を払う必要があります。
半年に一回は首のあたりを触って不自然なしこりがないかをチェックしてください。
しこりがあったからといってそれががんである可能性は低いですが、心配な人は内分泌外科に見てもらいましょう。
甲状腺がんの原因
- 放射線
- 遺伝
原発事故が起こった時に子どもの甲状腺を検査した事を覚えている人も多いでしょう。放射線は甲状腺がんのリスクを高めます。
遺伝的要因でも、甲状腺がんになることが知られています。家族に甲状腺がんになった人がいる場合は、セルフチェックを入念にするなどの注意が必要です。
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