この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
アトピー肌に悩んでいる人のほぼ100%と言っていいと思うのですが、「保湿」についてはかなり調べたり試していたりすると思います。
季節の変わり目ともなると、どうしても肌がとてもカサカサしてしまうので、アトピー肌の人と保湿は切っても切り離せない関係ですよね。
しかし、実はこの「保湿」も、やり方を間違えてしまうとアトピーが悪化する危険性があるのです!せっかくの保湿をむだにしないように、正しい保湿方法をチェックしてみてください。
肌のターンオーバーの仕組みをきちんと知っておく
肌はご存知の通り、大体28日周期でターンオーバー(新陳代謝による生まれ変わり)をしています。
ですので、今の肌をどんなに「はがれないように」としても、自然の摂理で肌は剥がれ落ちる運命にあるわけですね。
この「剥がれ落ちる」作業には、ある程度の「乾燥状態」も必要になってきます。
特にアトピーの人は、肌が少し乾燥すると躍起になって保湿をしてしまうのですが、肌には通常の場合dでも少し乾燥が必要な時期があるということを頭に入れておいてください。
しかし、乾燥が必要といっても「過乾燥」状態になるのは禁物です。
肌が弱くなってしまうことに「過保護」なケアがあるのですが、でも放置をするといいというわけではないので、エアコンの部屋にいる時はたまに保湿をするとか、体内の水分がカラカラにならないようにするなどの手当ては大切です。
たまに、アトピーを改善するのに、痒みを止めずに掻いても良いという方法があったりしますが、それだけはおすすめできません。
確かに肌が改善に向かっている時には、痒みと言うのはでてきてしまうものですが、アトピーを改善したいなら、そこは我慢して、肌が正常な状態になるまで、掻かずに頑張りましょう。
切り傷も治りかけは痒くなる時期がありますよね?アトピーが治る時も基本は同じです。
肌が正常になろうとしている時に、再び掻きむしって肌に傷をつけては振り出しに戻りますからね。
というわけで、肌は正常なターンオーバーを取り戻すと、肌の層の奥で新しい肌の生成→表皮の方に上がってくる→古い皮膚が剥がれ落ちる→新しい肌へ…というサイクルを繰り返せるようになります。
極度の乾燥でなければ、肌が正常なサイクルとして働いている時期かもしれません。
神経質になり過ぎるのもアトピーには良くないので、しばらくはじっくりと向き合う覚悟で頑張りましょう。
過乾燥を防ぐには
エアコンの部屋にいて、肌が乾燥したなぁ~と思いミストシャワーを肌にスプレーすることはありませんか?実はこれ、ますます乾燥を呼ぶ作業です。
肌についた水分は、その水分が蒸発するのと一緒に、肌の水分も蒸発させてしまうのです。
これはお風呂も一緒で、シャワーよりも湯船に浸かる方が肌が潤うことは確実なのですが、お風呂上りに肌をそのままにしておくと、肌についた水分が肌の水分まで一緒に飛ばしてしまいます。
ですから、水を使った後や、水分が肌についたときは、そのままにせずに、すぐに肌から水分を優しくふき取りましょう。
また、市販の化粧品系の保湿剤や乳液を使うと、アトピーとの相性から症状が悪化することがあります。
できればアトピー肌の人が保湿に使用するのは皮膚科で処方された、薬効成分の入っていない保湿剤(典型的なのはワセリンなどですね)を使用すると良いでしょう。
これも薄く膜を作る程度で良いと思います。
とにかく肌が過乾燥をしてしまう1番の原因は、外部から付着した水分によって、肌の水分が一緒に蒸発することなので、朝の洗顔も、目元や口元だけ水で軽く流す程度にしても問題はありません。
よほど汚れが付いたりしていないのであれば、朝の洗顔は目元や口元だけで充分ですからね。
ちょっとしたことで肌の過乾燥は防げます。
そうすると、余分な保湿も必要でなくなるので、肌に余計な刺激を与える回数も減ってきます。
こうしたちょっとした心がけの繰り返しが、実はアトピー肌にはとても大切なことなのですね。
こんな記事も読まれています