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子宮がんは女性にとって大事な臓器である子宮にできるがんです。
子宮がんになると子宮を切除、摘出手術をしなければならなくなるケースもあり、妊娠を望む女性にとってはつらい現実に直面しなければならなくなります。
また、生存率も他のがんに比べて厳しいのも子宮がんの恐ろしさです。
この記事では子宮がんについての解説をいたします。
子宮がんの症状
初期症状には代表的に二つのものがあります。
- 不正出血
- おりものの増加
特に性交時に良く起こります。子宮頚部から腫瘍が出ているときに、そこにペニスがあたることによって出血をします。
以前よりもおりものが増えます。
しかしこれらの症状は全ての子宮がんに起こるものではなく、できた部位などによってはまったく出ないこともあります。
子宮がんが進行をすると隣接した別の臓器にも影響が現れます。
がんが骨盤の背骨の近くの神経を圧迫する位置に進行をすると、腰痛や足の痛みなどを感じるようになり、むくみなども出てきます。
膀胱に進行をすると、排尿困難や血尿、尿路閉塞などが起きます。
他の症状としては、
- おりものが膿のようになって悪臭を伴う
- 下腹部が痛むようになる
- 血便
- 腸閉塞
などの症状が出ます。さらにひどくなると、
- 腎臓から尿道までの尿の流れが悪くなって尿が溜まる水腎症
- 膀胱と膣の間に通路ができて、尿が膣のほうへ漏れてくる膀胱膣痩(ぼうこうちつろう)
- 直腸の壁が破れて直腸と膣の間に通路ができてしまう直腸膣痩
などになるケースもあります。
子宮がんになりやすい人とは?
- 50代~60代の女性
- 月経不順
- 妊娠、出産経験のない女性
- ホルモン薬を服用している
- 肥満
子宮がんはホルモンバランスと関係しているといわれています。
ホルモンバランスが崩れやすい閉経前後の50代、60代の女性は要注意です。
月経が不規則になると排卵がうまく行われずに子宮内膜が増殖します。
この子宮内膜というのが増殖をすると子宮がんになりやすくなります。
妊娠をすると、子宮がんの原因となる子宮内膜の増殖を抑えるホルモンが分泌されます。
妊娠や出産経験がない女性はこのホルモンが分泌されないために子宮がんになりやすくなります。
乳がんや更年期障害の治療のために、ホルモン治療をしている人は要注意です。
エストロゲンと呼ばれる子宮がんのリスクを高めるホルモンを注入しているために治療されます。
肥満は子宮がんのリスクを高める要因の一つです。
また、他の病気を誘発することもあるので体型にはご注意ください。
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