この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。
ニキビができやすい思春期を過ぎてからもニキビに悩まされているという方はきっと少なくはないはずです。
- 「顔の目立つところにニキビが…」
- 「ニキビが痕にならないか心配…」
- 「お尻や背中にニキビ!?こんなところにもできるの!?」
ニキビに関するお悩みは人の数だけあるかと思います。顔の目立つ部位にニキビが出来てしまっては、人の目を引きますしせっかくの化粧も台無しになってしまうなんてことはよくありますよね。
大人になってからのニキビの原因は何?
では、ニキビが出来る原因とは何なのでしょうか?思春期にできるニキビは、成長期に伴うホルモンバランスの乱れによって引き起こされる皮脂の過剰分泌が原因となって引き起こされます。しかし一方で、年齢が高くなってからできるニキビは、ストレスや生活習慣など様々な要因が関係して現れています。
逆を言うと「大人になってからのニキビは生活習慣が原因となっているのだから、その生活習慣を改善すればニキビも改善され、ニキビに悩まなくて済むようになる」ということです。
生活習慣とは言っても様々なものがありますが、生活習慣のうちの一体どれを改善すればよいのでしょうか?
ニキビの改善法は様々試したけれど効果が無い…
大人になってからのニキビというものは、同じ場所に何度もできるだけでなく、一度出来るとなかなか治らないというクセモノになります。そんなこともあり、その度に洗顔方法や洗顔フォームを変えたり、様々なニキビ用薬品を試すことかと思います。しかし、それらの効果は虚しく、なかなかニキビが改善されないという方はいらっしゃいませんか?
それらの洗顔法を変えたり、ニキビ用の薬を色々と試すのは所詮「ニキビが出来てからの対処法」や「道具による改善方法」になります。それよりも自分自身の体質を「ニキビのできにくい体・皮膚状態」をにして、根本的なニキビの改善を目指しませんか?
ニキビ肌でしかもなかなかニキビが治ってくれないなんていう方は、まず生活習慣の中でも今の食生活を見直すことでニキビを改善してみましょう!
こちらでは、
- ニキビをできやすくする食べ物
- ニキビ改善に効果的な栄養素と食材について
- ニキビの進行を抑える食べ物
などと「食事によるニキビの改善方法」を中心にご紹介したいと思います。
なかなか治らないニキビにお悩みの方には是非参考にしていただければ幸いです。
まずはじめにニキビを改善する上では必ず避けたい「ニキビをできやすくする食べ物」についてご紹介したいと思います。
ニキビができやすい食べ物って何?
食生活を変えることでニキビを改善しようということで、まずはじめに「ニキビができやすくなる食べ物」についてご紹介したいと思います。
食事によってニキビを改善するのなら、ニキビをできやすくする食べ物をまず初めに知っておいて、避ける必要があります。では一体どのような食べ物がニキビの原因になるのでしょうか?
ニキビが出来る原因
そもそも、ニキビが出来る原因とは、毛穴が詰まることで毛穴の中にニキビの原因となる菌が繁殖することです。
そのおおもとの原因となる「毛穴詰まり」は皮脂の過剰分泌によって引き起こされることが多いです。
ですから、この「皮脂の過剰分泌」を引き起こすような食べ物は避けなければならないということになります。
皮脂を過剰分泌させる食べ物って何?
では、どのような食べ物が皮脂の過剰分泌に繋がるというのでしょうか?それは、お肉や油のたくさん使われた油っぽい食べ物(例えばファーストフードのハンバーガーなど)、甘いお菓子などの食べ物になります。
それらに含まれる油を摂取すると、その油がそのまま皮脂として分泌されるということなんですね。焼き肉をお腹いっぱい食べた次の日に、鼻にニキビが…なんて経験はありませんか?それはまさにこの典型例になります。
油がたくさん使われている食べ物には美味しいものが多いです。好きでたくさん食べる人もいらっしゃるかと思いますが、「ニキビに悩まされていて、ニキビを改善したい!」という方は、なるべく避けなければならない食べ物です。
また、油がたくさん含まれる食べ物だけではなく、唐辛子などの刺激物がふんだんに使われた辛い食べ物もニキビ改善を目的とするのならば、避けなければなりません。
「辛い食べ物を食べると、新陳代謝が上がってたくさん汗をかくし、毛穴も広がるし良いんじゃないの?」と思われがちですが、刺激物を摂取しすぎてしまうと、その刺激物自体が刺激となってニキビが出来てしまう結果になります。
何事にも限度というものがありますから、それをわきまえて下さいね。
栄養バランスのとれた食事を!
食事によってニキビを改善したい場合に控えなければならない食べ物は
- 肉やファーストフードなどの油っぽい食べ物
- 唐辛子などの刺激物がたくさん含まれている辛い食べ物
- お菓子などの甘い食べ物
になりますが、これらを避けた食事であればなんでもいいというわけではありません。偏った食生活では何の意味もありません。
なので、もしも偏った食生活を送っているという方は、まず栄養バランスのとれた食生活を目指すように心がけて下さい。
無理をせず徐々に栄養価を考えた食事にしていけば良いのです。
食事によって栄養をきちんと摂取できれば、ニキビだけでなく他の様々な体の不調も改善され、健康になることは間違い無しです。
ニキビ改善を目指すならにはどんな栄養素を摂取したらいい?
食べ物には様々な体にとっては大変嬉しい栄養素が多く含まれています。
その中にはもちろんニキビ改善に効果的なものもあります。
そのようなニキビ改善に効果的な栄養素を摂取し、体の内側からニキビを改善しませんか?
ニキビ改善に効果を発揮する栄養素の数々を簡単にまとめてみましたので、ここからはその栄養素について説明していきます。
「ニキビケアをしっかりしているのに、ニキビがなかなか治らない」なんていう方は、これらの栄養素をしっかりと摂取し、ニキビのできにくい体質を目指してみてはいかがでしょうか?
ニキビ改善には欠かせない栄養素の数々
- ビタミン
- 亜鉛
- 食物繊維
肌の状態を健康的なものにする上でまず欠かせないのがビタミン類になります。その中でもより良い肌には必須のビタミンとしては、ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンEになります。
これらのビタミンは肌に良いということで、女性をターゲットにしたサプリメントが多く売られています。きちんとした食事を心がけ、その補助としてビタミン剤を服用する分には構いません。
しかし、偏った食生活でビタミン剤を摂取し「これで栄養バランスがとれた食事だ」というのは間違っています。
食事のバランスがとれていないと、どれだけサプリメントによって栄養素を摂取したところできちんと体に吸収されません。なのでまずは、栄養バランスのとれた食事を目指すようにして下さいね。
亜鉛には様々な効果がある素晴らしい栄養素です。様々な効果の中でも特に、ニキビに効果的なのが新陳代謝を活発に促してくれる働きです。
新陳代謝が活発になれば、肌のターンオーバーも進みます。新しい肌がどんどん作られると、ニキビのもとである毛穴詰まりも防がれますし、ニキビの回復も非常にスムーズになります。
ニキビに悩む方には、この亜鉛が不足しがちなんていう報告もされているほどに、亜鉛はニキビ改善とは切って切り離せない栄養素なんですね。
意外に思われるかもしれませんが、ニキビは腸内環境と密接に関わっています。「便秘になるとニキビも出てくる…」という方も多いかと思います。
腸内環境を整える、つまり便通を良くする上で非常に効果的なのが食物繊維になります。
食物繊維には腸内環境を整えるだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌などという私達にとって大変うれしい善玉菌を増やしてくれる働きがあります。
また、腸内環境を改善するとニキビだけでなく様々な肌トラブルの改善にも繋がります。
以上のように、ニキビ改善に効果的な栄養素はたくさんあります。これらの栄養素が豊富に含まれている食べ物というのはそれぞれにあります。その食べ物つまりニキビ改善に効果的な食材の数々を次でご紹介したいと思います。
ニキビ改善に効果のある食材はどんなものがある?
ニキビ改善に効果的な栄養素は、先程ご紹介したようにたくさんのものがあります。それらをなるべく効率良く摂取し、ニキビの改善に役立てたいですよね。
こちらでは、ニキビ改善に効果的な栄養素を多く含む食材、またそれらを調理する上で栄養吸収効果を高める方法についてご紹介したいと思います。
ビタミン類は調理法に注意?
ニキビ改善に効果的なビタミンはビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンEになります。
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
ビタミンAを多く含む食材としては、鶏レバー・うなぎ・ニンジン・ホウレンソウ・小松菜・牛乳・チーズなどになります。緑黄色野菜に多く含まれていることが多いです。
このビタミンAは油と一緒に摂取することで吸収効果をグンと高めることができます。なので、サラダなど生で食べる際にはマヨネーズやドレッシングを使うことをお勧めします。
ビタミンB2が多く含まれている食材は、豚レバー・牛レバー・鶏レバー・牛乳・納豆・卵・ホウレンソウ・アーモンドになります。
このビタミンB2は、水に溶けやすいビタミンになります。なので、煮汁に溶け出してしまう量が大変多くなるビタミンですが、熱に強いのでその煮汁を上手く利用することで効率よく栄養を吸収できるかと思います。
しかし、水洗いの際には手早く行うなどという配慮が必要となります。
ビタミンB6が多く含まれるのは、イカ・タコ・生のカツオ・タラ・セロリ・サツマイモ・玄米・大豆といった食材になります。
ビタミンB6が効果を発揮するにはビタミンB2 が欠かせません。なので、ビタミンB2と一緒に摂取するようにしましょう。また、ビタミンB群は様々なビタミンと合わせて摂取するとさらなる効果が発揮されます。
ビタミンCが多く含まれる食材は、イチゴ・グレープフルーツ・レモン・パパイヤ・ブロッコリー・小松菜になります。
ビタミンCは熱に大変弱いビタミンです。なので、イチゴやグレープフルーツなどのフルーツを生で食べることで摂取すると良いかもしれません。また、昼間に摂取するとメラニンに変わってしまうことから、夜寝る前などに摂取することをお勧めします。
ビタミンEが多く含まれる食材は、たらこ・かぼちゃ・ごま・マヨネーズになります。
ビタミンEもビタミンAと同様に、油と一緒に摂取すると吸収率が高くなります。しかし、脂肪分を多く摂ってしまうと、その脂分の酸化を防ぐためにより多くのビタミンEが使われてしまうことになりますので、油の摂取量には注意しましょう。
ビタミンCと合わせて摂り入れることで、ビタミンEの抗酸化作用をより高めることが可能です。
亜鉛、食物繊維を多く含む食材
- 亜鉛
- 食物繊維
牡蠣・うなぎ・牛肉・鶏レバー・豚レバー・大豆・納豆・ゴマ・抹茶・チーズ
また、亜鉛の過剰摂取は抵抗力の低下などの悪影響を及ぼしますので気をつけましょう。
納豆・おから・いんげん豆・えんどう豆・しそ・パセリ・ごぼう・モロヘイヤ・アボガド
この食物繊維も、過剰に摂取してしまうと他の栄養素の吸収を阻害しますので注意しなければなりません。
以上でご紹介した食材の数々は、ニキビ改善に大変効果的です。しかし、それらばかりを食べるなんていう偏った食事では何の効果も得られません。バランスのとれた食事を常に心がけるようにしましょうね。
ニキビの悪化を抑える食べ物とは?
ニキビもできてしまったものは仕方ありません。でもやっぱりできることならニキビの悪化を防ぎたいし、できるだけ早く治したいというのが本音ですよね。
ニキビ改善に効果的な食べ物や栄養素をご紹介しましたが、今度はできてしまったニキビの進行をなるべく抑える食べ物についてご説明したいと思います。
これからニキビを改善するのに役立つ食べ物って?
ニキビの改善に効果的な栄養素としては、ビタミン類・亜鉛・食物繊維でしたよね。実はこれらの栄養素は、できてしまったニキビの進行を遅らせることにも十分に効果があります。
なので、先程ご紹介しました食材の数々がそのままニキビの進行を食い止めるのに役立つというわけなんですね。
しかし、食事をとる上で注意しなければならない点がいくつかあります。
我慢は禁物
今までに申し上げてきたように、ニキビを改善する上で避けなければならない食べ物は、油っこい食べ物・辛い食べ物・甘いお菓子類などの食べ物になります。
そのことを受けて、大好きなそれらの食べ物を全く口にしないと我慢している人も多くいます。
しかし、ニキビができることを気にしすぎ無理に我慢をして、結果それがストレスになっているようでは意味がありません。と言うのも、ストレスが溜まると男性ホルモンが増え、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
そうなると皮脂が過剰に分泌されるようになり、毛穴が詰まりやすくなることでニキビができる危険性が高まります。
我慢することは決して悪いことではありませんが、無理をしてはいけません。食べたいと思ったら、適量を食べましょう。限度を守って食べ過ぎない程度にすれば問題はありません。
大切なのは偏りのないバランスのとれた食事を心がけること
「ニキビに効く栄養素はサプリメントで摂取するから」と、普段の食生活は外食やコンビニ弁当が中心となっていては何の意味もありません。
サプリメントで栄養素を摂取したとしても、食事で取り入れた栄養のバランスがとれていないと、サプリメントの栄養素も十分に吸収されません。
まずは栄養のバランスがとれた食事を心がけましょう。
そして、その食事ではどうしても栄養素を十分に接種できないという場合の、補助的な役割としてサプリメントを活用すると良いでしょう。
何事も限度があります。「ニキビ改善に良いから!」といって過剰に摂取しては、結果的に偏った食生活に繋がります。まずは、バランスの良い食事を毎日の生活の中で取り入れていけるように努力しましょう。
こんな記事も読まれています