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がんの痛みは想像を絶するものがあります。がん患者の多くは痛みに苦しめられます。

しかし、痛みというのは体の内部で起こるものです。

なので、家族などの患者の周囲の人間には「どのような痛みか」「どこが痛いのか」などが伝わりにくいこともよくあります。

ですから、患者の周囲の人間もがんの痛みについての知識を得ておく必要があるのです。

痛みについての知識があれば、患者への理解が進み、適切なケアをしてあげられるでしょう。

がんの痛みの種類は大きく分けて3つ

がんになってしまうことで引き起こされる痛みは大きく分けて3つあります。

  1. 一つには、がん自体が引き起こす痛みです。これはがんが体に広がることで起こる痛みで、痛み全体の7割を占める痛みになります。具体的には、がんが骨に転移をして腰痛や足痛を引き起こしたり、内臓に転移して腹痛の原因になったりします。またそれに付随して体のしびれが起こるケースもよくあります。
  2. 2つ目は治療によって起こる痛みです。つまり、手術後の傷の痛みや抗がん剤の副作用による痛みです。特に抗がん剤によって引き起こされる関節や筋肉の痛みは激しい場合があり、抗がん剤自体を服用することを辞めてしまう人もいます。
  3. 最後はがんには直接関係のない痛みです。がんになって寝たきりになったことによる床ずれや筋肉痛、がんによって衰弱してしまったことによる痛みなどがあります。
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がん自体の痛み 初期症状~末期症

がんの初期症状として痛みを伴うことはあまりありません。

3分の1程度の人しか痛みという初期症状を感じる人はいないようです。

生殖器のがんなど、がんができた部位によっては痛みがまったく現れないこともあります。

一方で、胃がんなどの場合は食後に胃のあたりの鈍痛などの症状が出ます。痛みがないがんの場合は見過ごされて、その間にがんが進行する危険性があるので注意が必要です。

がんが末期に近づいてくると多くの人が痛みを感じるようになります。がんの末期症状の痛みは非常に激しいものになります。

体を締め付けられるような内臓痛。体を動かす度に鋭い痛みがある骨転移。神経因性疼痛では、神経そのものに傷ができ、電気が走り、体が焼けるような痛みがあります。

また、前述したように、がん自体だけではなく、治療によって起こる痛みや寝たきりになって起こる痛みなども合わせて襲ってくるので、末期がんの痛みは想像を絶するものになります。

がんの痛みは激しいものです。しかし、今は緩和治療の技術も進んでいるので緩和は可能です。お医者さんとよく相談して、痛みをケアしてもらいましょう。