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がんは日本人の死亡原因の第一位を占めているものです。年間30万人もの日本人ががんによって死亡しています。

将来的には2人に1人はがんになると言われています。

当然、あなたもがんについては聞いたことがあると思います。しかし、そもそもがんとは何なのか、ということを知っている人は少ないかもしれません。

がんと戦うためにはがんの基礎知識も必要です。

ですので、この記事ではがんとは何か? ということについて解説いたします。

がんとは何か?基礎知識

生体にできる多くのがんは悪性腫瘍と呼ばれています。

この悪性腫瘍は人間だけにできるものではありません。

動物界にも広く発生しており、魚や小鳥などもがんになります。

この悪性腫瘍のおそろしさは、非常に強い増殖能をもっていて、全身に転移することです。

悪性腫瘍は全身に転移しながらも、正常な細胞の栄養分を奪って体に変調をきたします。

栄養を奪うだけではなく、転移先の内臓を破壊し、出血などをさせ、生命活動に必要な機能を停止させます。

がんは遺伝することがあります。食道がんや胃がんは遺伝しにくいですが、大腸がんは遺伝傾向が強いとされています。

大腸がんの約半分は遺伝性のものであるとされているようです。家族に大腸がんでなくなった方がおられる人は、注意が必要です。

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がんの原因、発がん因子

がんが発生するのは発がん因子というものが関係してきます。

発がん因子にも外因的なものと内因的なものの2種類が存在します。

外因因子とは体の外にある何かに影響されてがんになった因子で、内因性因子とはその逆で体の内部の何かが原因でがんになるものです。

アメリカの疫学調査結果によると、外因性のものが80%、内因性のものが20%とされています。

外因性因子には

  • 加工肉、炭酸飲料、こげた魚などの食事
  • 飲酒喫煙
  • 放射線
  • 科学合成物質

などがあります。

内因性因子には

  • 加齢
  • ホルモン
  • 腫瘍
  • ウイルス

などがあります。

がんを抑えてくれる遺伝子もある

がんは正常な遺伝子が傷つくことで起こるものです。そのような遺伝子ががん細胞を作るのを促進する一方で、がんの進行を抑えてくれる遺伝子も存在します。

その遺伝子の力が強ければ、がんが体に広まることはありません。

しかし、ストレスや喫煙などによって体の免疫力が低下すれば、がんを抑える遺伝子の力も弱まり、がんは体に広がっていくのです。

ですから、がん予防やがん治療では、体の免疫力を維持するために食生活などに気を配ることが大事になってきます。

がんの予防方法についてはこちらの記事をご覧ください