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最近どうも胃の調子が悪い、一瞬頭をよぎる不安。そんな時は迷わず胃がんの検査を受けましょう。胃がんは早期発見が何よりも大切です。運悪く胃がんが見つかってしまっても、早めに手を打てば治ります。
定期健診もしくは自発的に検査を受けた場合、胃がんが疑われた時にはどのように胃がんを診断するのか、その流れを大まかに説明しましょう。
胃がん検査の流れ
胃がんが疑われた時には、最初に血液検査、腫瘍マーカー検査、胃部X線検査などで胃がんの可能性を調べます。次に胃カメラを使った内視鏡検査で胃の内部を直接観察します。
ここまでは定期健診でも一般的に行われる検査の流れです。
胃がんの疑いが強くなったら、内視鏡で病変や腫瘍が確認できればその組織を採取して、良性か悪性かの病理検査を行います。残念ながら悪性となると、胃がんの深達度を調べる必要が出て来ます。
深達度を調べるには、超音波内視鏡を使って直接胃の内部を検査する方法があります。
胃がんの深達度とスキルス胃がん
ここで胃がんの深達度について説明しておきます。胃の粘膜にできた胃がんは、内部から外側に向けて胃壁の中を侵して行きます。粘膜とその次の粘膜下層に留まっていれば「早期胃がん」であり、その外側にまで及んでいると「進行胃がん」と区別されます。
この進行の度合いである深達度と、転移の状態によって胃がんは1~4のステージ(病期分類)に分かれています。
しかし胃がんには1つの例外があります、それが「スキルス胃がん」です。スキルス胃がんは粘膜の外側に広がって行く厄介ながんで、胃の内部からは確認できません。
初期症状にも乏しいため、見つかった時は既に胃の全体に広がっていて治療が難しいケースが多く、そのため生存率が低い恐ろしいがんと言われています。
胃がんの検査には他にも、X線を使ったCT検査や、肛門側からバリウムを注入してX線写真を撮り、胃からの転移を調べる注腸検査などがあります。
これらの検査から病変の位置とステージを特定して、その後の治療方針を決めるのです。
食事が決め手の胃がん予防
こんな恐ろしい胃がんにならないためには、食生活を基本に正しい生活習慣を続ける事が大切です。
抗がん作用の高い野菜や果物を多く摂り、肉食を減らし、バランスの良い食事を心がけながら腹八分目を守る事。胃炎や胃潰瘍など胃の病気につながるような食生活が最も危険です。過度の飲酒や喫煙も控えましょう。
そして適度な運動を生活に採り入れる事も大切です。
もう一つ、日本人に多いピロリ菌は胃病の原因になるので、検査と処置をおすすめします。胃がんは早期発見で治る病気ですから、思い立ったらまずは定期健診に出掛けてみて下さい。
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