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アトピー性皮膚炎を持っている人の中で、割合として高いのが「ハウスダスト」のアレルギーを持っているという人です。
このハウスダストには、塵や埃も含まれますが、ダニの死骸やフンも含まれています。
よって、ハウスダストアレルギーというのは、ダニに対してのアレルギーである人も多いのです。
そして、ダニに反応してしまうアトピー性皮膚炎の人は、知らないうちに症状を悪化させてしまっていることがあります。
ではアトピー性皮膚炎とダニの関係はどのようになっているのでしょうか?
まず、ダニの種類について
日本にはそもそも1700種類の固有種のダニがいるといわれており、しかもまだ未発見の種類も多くいると言われています。
そんな多種多様なダニたちですが、その多くは人と関係することなく、森の中や林において環境に有益な虫として暮らしています。
ほとんどが地球上の循環環境において有益なダニですが、何万種ものなかの十種類程度が、ヒトにとって害になるダニとして認識されているのです。
そして主なアレルゲンとなっているのは「ヤケヒョウヒダニ」「コナヒョウヒダニ」、他には疥癬の原因になる「ヒゼンダニ」、ライム病の媒介となる「マダニ」、吸血されることがある
「イエダニ」や「ワクモ」が害虫として取り上げられることが多い種類となっています。
アレルゲンとなるダニについて
上記で、主なアレルゲンとなるのは「ヤケヒョウヒダニ」と「コナヒョウヒダニ」とご紹介しましたが、この2つについては、アトピー性皮膚炎や喘息を持っている人にとっては最大の敵ともいえるダニです。
ヤケヒョウヒダニの方は、体調は0.3mm程度、乾燥に強く、生息域としては北米・東欧・極東アジア地域など内陸的な気候の国々で猛威を振るっているダニです。
一方でコナヒョウヒダニの方は、生息域はヤケヒョウヒダニと被るのですが、ヤケ~よりも乾燥に強い種類です。
最近の研究では、これらのダニの生殖腺から分泌される物質がアレルゲンになっているのではと言われています。
ダニの発生を防ごう!
残念ながら、アレルゲンとなっているダニが繁殖しやすい環境では、アトピーや喘息を改善させることは難しいことです。
ですから、出来る限りヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニを繁殖させない環境をつくることが大切です。
全てを失くしてしまうことはさすがにできませんが、繁殖を抑える努力と言うのは決して無駄ではありません。
ダニの発生を抑制するには?
- 大掃除を定期的にすることと、こまめな掃除を毎日することが大切。
- 家の中のラグやカーペットはできるだけこまめに洗うこと。それが難しいのであれば、そもそも布類を最小限にすることが大切。
- 照明器具の中の掃除はなかなかできませんが、ほこりが溜まりやすく、実はダニはたくさんいます。ここもこまめにお掃除を。
- 残念ですが、ペットがいるのはダニにとって最高の環境。できるだけペットを飼わないか、室外で飼育するようにしましょう。または、アレルギーが改善するまでは、ペットの飼育は我慢しましょう。
- 観葉植物もほこりがたまりやすく、土は湿気でダニの繁殖がしやすいです。観葉植物もできたら置かない方が良いでしょう。
何と言っても、ダニを発生させてしまうのは、ダニにとって適度な環境があること
それは適温・適湿・ほこりなどの食べ物があること、です。
つまりこまな掃除は何よりもダニの発生や繁殖を抑えることができるので、面倒くさがらずに、アトピー改善のためと思って努力をしましょう!
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