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アトピーの症状が出ている時、そしてその症状がちょっとひどいな…と言う時、使うのをためらってしまうものと言えばなんでしょう?そう、入浴のときの「せっけん」ですよね。

今は落ち着いていても、アトピーの症状が出やすい体質の人というのは、身体を洗うせっけんや、シャンプー、食器洗いの洗剤などには既に気を遣っていることと思います。

今までいろいろと気を遣ってきた人は復習がてら、これから考えようと言う人は参考に、このページを読んでみてください。

賛否両論?!アトピーの人が「せっけんを使うこと」

アトピー性皮膚炎の人が皮膚科医からよく言われるセリフに「清潔な肌を保ちましょう」というものがあります。

皮膚科医からしてみれば、「一般論」として発言していることが多いと思われるのですが、皮膚に炎症を起こしたりして「肌に対してコンプレックス」を持っている人間からすると、その言葉は胸に重くのしかかります。

というのも、アトピーの症状がひどい時は、皮膚がボロボロと落ちたりして、自分自身でもその様子が清潔に思えないからです。

そんなわけで、そうした肌になっている時、アトピーの人は通常よりも一生懸命に身体を洗ったりしてしまいがちになるのですね…。

これは炎症を起こしている肌にはとてもしんどいケアです。

そもそも、乾燥して肌が落ちてしまうだけなので、そのこと自体は不潔なことではないのに…。

では「肌を清潔に保ちましょう」というのは、一体どういったことを指しているのでしょうか?それは「汗などがついたままにしない」とか「埃っぽいところにいた時は、そのほこりを落としてから休むようにしましょう」といった、本当に当たり前のことなのです。

アトピーの人が肌に症状を持っている時は、こまめに汗を取るなどをした方が良いのですが、身体を洗うことに関しては、よほど汚れたり汗だくになったりしていない限り、せっけんを使って洗わなくても良いのです。

というよりむしろ、せっけんを使って必要な油分まで落とすことは、肌の乾燥を進めてしまうので危険なことなのです。

ただ、アトピーの人の肌にも刺激なく使えるせっけんというのはありますので、そうしたせっけんであれば(純せっけんならなお良いのですが)、毎日は使わなくても2日に1回くらいの割合で使っても支障はないと思います。

これも、炎症がある場合などには避けた方が良いのですがね。

どんなせっけんがアトピー肌にも使えるの?

基本的にアトピーの人が使うならせっけん素地100%のものがおすすめなのですが、どうしても純せっけんとなると、ちょっとした「キシキシ感」があるのは仕方ありません。

そうしたキシキシ感も、慣れてしまえば気にならないのですが、これからそうしたせっけんを使おうという人は、まずは天然オイルが配合されている様なせっけんを選ぶと良いかもしれませんね。

アトピー肌の人に人気のせっけんの例を少しだけご紹介します。(当然ですが、万人に合うわけではありませんので、使用の際にはパッチテストや、試用期間を設けて、少しずつ使用してくださいね)

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アレッポの石鹸

身体や顔、髪まで洗える石鹸です。

基本的には純せっけんに近いのですが、オリーブオイルとローレル(月桂樹オイル)が配合されているので、純せっけんそのものよりしっとりした洗いあがりになります。

アイゲン石鹸

以前はハイム石鹸という名前で生協で売られていました。

販売歴の長い石鹸で、愛用者も多くいます。

最初が生協からということで、価格がリーズナブルなのも魅力の1つ。

コラージュD

敏感肌の化粧品ラインというと必ず挙がる「コラージュ」シリーズ。

その中でもこのコラージュDは、アトピー肌の人で愛用者が多い商品の1つ。

ただ、溶けやすい性質があるので、お風呂に常備と言うよりは、お風呂の外に置いている人が多いようです。

水肌せっけん

乾燥系のアトピー肌の人がリピートとして多いせっけんです。

こちらは馬油せっけん素地と嬉野温泉水、グラニュー糖などを配合しているので、利用してみようと言う人は最初は「お試し」期間を設けた方が良いでしょう。

乾燥しない!と人気があるのですが、せっけん素地100%というわけではないので、合わない人もいるかと思います。