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ブライダルでは様々なシーンでメッセージや挨拶が登場します。ある意味メッセージのやりとりから成り立っていると言っても、決して言い過ぎではないでしょう。
普段の生活では余り馴染みのないこれらのメッセージ、直前になって慌てないように基礎知識だけでも確認しておきましょう。

結婚式前のメッセージ

結婚式が決まると、招待する側から招待客に向けて「招待状」が送られます。これは基本になる文形が万全の状態で準備されていますから、そこから選べば問題ありません。
招待状を受け取った側では、出席か欠席かを書いて返信するのですが、礼儀としてここでひと言お祝いの言葉を添える必要があります。もちろん短文でいいので、「ご結婚おめでとうございます。」の後に、「喜んで出席させていただきます。」「当日を楽しみにしています。」と一文添えておけば充分です。

披露宴は挨拶のやりとりがいっぱい

結婚式当日、挙式を済ませて披露宴に入ると、進行のあちこちに挨拶やメッセージが数多く散りばめられています。
最初のシーンは「主賓祝辞」です。新郎新婦の直接の上司からのお祝いのメッセージですが、以前の様に型通り無難なだけの挨拶は好まれません。祝福の言葉の中に、上手に二人についてのリアルなエピソードを織り交ぜて、出席者を飽きさせない工夫は必要でしょう。

次のシーンは「乾杯」前の短いスピーチで、乾杯の音頭と呼ばれます。これも形が決まっているので、無理にオリジナリティーを出す必要はないでしょう。長々とした挨拶をやってしまうと、会場全員立ったままで聞かざるをえず、会場全員から不評をかう事になります。

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祝電のメッセージの書き方

乾杯が済むと司会者から「祝電」の披露があります。このお祝いの電報は、文章の内容よりも出した人の名前が重要視される物なので、文章は定型文から選べば充分です。
披露宴によっては出席者それぞれが、新郎新婦に対しての「メッセージカード」を書く場合があります。祝福の言葉だけでは味気ないので、実現性は別にしても「今度新居に遊びに行きます。」などの1歩相手に寄り添った言葉を加えておきたいものです。

次のシーンは「来賓祝辞」と「友人スピーチ」、二人の恩師や友人からの祝福のメッセージです。恩師のあなたは話が長くなり過ぎる傾向があるので気を付けた方がいいでしょう。
友人のあなたは、暴露話は絶対にタブーです。親しい間だからこそ、アドリブ的なスピーチは避けつつ、形式主義にも陥らないようにして、二人の人柄を簡単に伝える事ができれば成功でしょう。それが難しいとは言えますが。

伝えたいのは言葉よりも心

披露宴もクライマックスが近づくと、主催者側からの挨拶が続きます。
「新婦からのメッセージ」は披露宴の、曲で言えばサビに当たります。自分の両親に対して、もう多く語る必要はありません。言葉にしなくてもちゃんと伝わりますから。
代わりに新郎の両親に対してひと言心遣いを入れておくと、その後の結婚生活に大きなポイントになります。

ラストは新郎父からの「両家代表謝辞」と、新郎による「新郎新婦挨拶」で結ぶのが一般的でしょう。どちらも簡潔に、会場の出席者に対する感謝の意を表せばそれで充分でしょう。

挨拶、メッセージを上手にという気持ちは分かりますが、飾った言葉は時に中身を伝えられない事があります。
簡潔な言葉でも「心が伝わる言葉」を心がける事が、いい挨拶、いいメッセージにつながるのではないでしょうか。