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一年に2回、多大な出費を伴うお中元とお歳暮と、家計にとってはどちらも悩みの多い行事ですが、贈る時期以外に何か違いはあるのでしょうか?

お中元の由来は、1年の半ばに互いの無事を祝して、親戚や知人との間で贈り物をする習慣にありました。
一方のお歳暮は新年を迎えるにあたって、年の暮れに本家の神様に供える品々を届ける習慣に起源があります。
どちらも現在では親戚や知人に贈り物をする習慣として固定化されました。

正式なお届け時期の違い

明らかな違いとしては、当然時期的な違いがあります。お中元は全国的には7月初めから中旬に贈るものとされ、一部関西などの地域では「月遅れ」として8月初めから中旬に贈るようです。
この時期から遅れる場合には、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ればいいようです。

お歳暮は元来新年の準備のために贈られるものなので、年の暮れに届けるのが正式なのですが、現在ではやや時期が早まる傾向にあり、12月の初旬から年末までに贈られているようです。
この場合も贈る時期が遅れる時は、御年賀として贈ればいいようです。

元々はどちらも直接先方のお宅まで持って行くべき決まりでしたが、時代の流れと共に変化して今では宅配が主流になっています。

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徐々に変化するお中元とお歳暮

本来は違った目的で贈られていたお中元とお歳暮は、今ではかなり垣根が取り払われています。その意味からすると、どちらか一方を贈ればマナーとして間違ってはいないのですが、現在一般的には同じような相手に対して、お中元もお歳暮も両方贈る習慣に変わってきました。
ただし1年の締めくくりにあたってのお歳暮の方に、普通は重点を置くようです。

季節として大きく離れているので、贈り物の中身には明確な違いが見られます。どちらも食品を贈るケースが多く、お中元の定番としての麺類やビールには、夏の暑さをしのぐ意味合いが、お歳暮のお酒や海産物には新年準備の色彩が濃く反映されています。
贈り物の金額もお歳暮の方が高額になるようで、年末の出費が多くなるのもうなずけます。

どちらもお世話になった相手に贈る習慣だとされていますが、実際には決まった時期に決まった相手との間で、決まった商品をお互いに贈り合っているのが現状です。

年代が下がるにつれて贈り物の習慣も薄れつつあり、お中元もお歳暮も、大きな変化を迎える時が近づいているのかもしれません。