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咽頭がんとは喉にできる癌の一つです。
咽頭がんは生存率の高いがんで、特に早期発見ができればかなりの確率で完治するでしょう。
しかし、喉にできるがんなので、治療の過程で声帯を摘出しなければならなくなり、声が出せなくなる危険性もあるがんです。
咽頭がんについての解説記事です。
咽頭がんの症状は?
咽頭がんは初期のうちに発見し、治療をすれば治る確率が高いがんです。
しかし、初期症状はそこまではっきり出ることが少なく、咽頭癌が見つかったときには既に進行しているケースが多いです。
咽頭癌になると以下のような症状が出ます。
- 喉が痛む、しびれた感じがする
- 食べ物が飲み込みづらい
- 首を絞められているような圧迫感がある
- 扁桃腺が腫れる
- 口が開きにくくなる
- 首のしこり
- 呼吸がしにくくなる・声枯れがする
- 耳鳴り、視力の低下
咽頭がんはできた部位によって症状が違いますが、「食べ物が飲み込みにくい」「喉が痛む」というのはどの咽頭がんにも共通して出る症状です。
しかし、特に「のどが痛む」というのは風邪にでも出る症状なので、見過ごされてしまうことが多いようです。
咽頭の上部にがんができると、聴覚や視力にかかわる神経や器官が影響を受けて、耳鳴りや視覚障害が起きます。
それに加えて、脳神経麻痺などが起きて、頭痛や神経痛といった症状がでます。
声帯の近くにがんができると、呼吸がしにくくなったり声が枯れたりします。中咽頭にがんができると扁桃腺と呼ばれる免疫器官が影響を受けて腫れます。
咽頭がんの末期症状は?
咽頭がんが末期症状に近づくほど、日常生活に多大な影響を及ぼします。
喉は声を発する時、呼吸をする時、食事をする時、様々な面で使う部位です。
ですから、咽頭に障害があると多くの場面で困難が生じ、ストレスになり、精神的にもハンディキャップを負うのです。
具体的には、咽頭がんが進行すると、喉の痛みがひどくなり、食べ物も前以上に飲み込めなくなります。
飲み込めなくなると、流動食が必要になります。さらに症状が悪化すると呼吸困難になり、管切開が必要になって、声が出せなくなってしまいます。
末期になると喉だけに留まらず転移をし始めます。リンパ節に転移をすると、頚椎の神経を圧迫し、かなりの痛みが首に出ます。この痛みは想像を絶するもので、痛みのせいで意識がなくなってしまう人もいます。
咽頭がんの原因は?
咽頭がんの原因は喫煙と飲酒が主な原因です。たばこの有害物質やアルコールが喉を痛めるのです。
そのほかには、貧血を持っている女性が多く発症するというデータもあります。
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