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前立腺がんはその名のとおり前立腺にできるがんです。
前立腺は生殖器の一つです。男性にしかない器官で、これがなければ生殖活動ができなくなります。
しかし、具体的にはどのような働きをしているかは未知な部分が多い器官です。
前立腺がんはアメリカでは男性がかかるがんの1位です。死亡率も2位という高さです。
日本では少なかったのですが、近年増えてきていて、これは食生活の欧米化が原因であると言われています。
この記事では、前立腺がんについて解説いたします。
前立腺がんの症状は?
前立腺がんは初期症状がありません。
初期症状がないだけではなく、検査でも見つかりにくいので初期の内は見過ごされてしまうことが大半です。
進行してくると尿に関するトラブルがでてきます。トイレが近くなったり、尿がでなくなったり、尿が出ても細く、なかなか排出されなかったりします。
夜中に尿意を感じて起きることが多くなったりもします。しかし、このような症状が出始めてもがんだと気づく人はほとんどいません。
尿に関するトラブルは加齢と共に誰にでも起こる可能性のあるものだからです。
また前立腺肥大という病気でもこのような症状が出るので余計に見過ごされます。
前立腺がんが進行をすると骨にまで転移をし、骨転移によって骨盤や腰や下肢に痛みを感じるようになります。この時になって初めて前立腺がんに気づくケースは多くあります。
前立腺がんの原因は?
- 加齢
- 遺伝
- 脂肪分の多い食生活
60歳を境に急激に前立腺がんの患者数が増えます。これはホルモンバランスの変化が原因であると考えられていますが、詳しいことはまだ不明です。
父親や兄に前立腺がんにかかった方がいる人は前立腺がんにかかる確率が高いです。
冒頭にも書きましたが、日本人の前立腺がんが増えた原因は食生活の欧米化です。揚げ物や肉などの脂肪分の多い食生活を続けていると前立腺がんのリスクが高まることが分かっています。
前立腺がんの検査方法
前立腺がんは自覚症状に乏しいがんなので、定期的に検診を受けて検査をすることが重要になります。
特に60歳以上の方の発症リスクが高いので、60を過ぎたら年に一度は行ったほうがいいでしょう。
- PSA法
- 直腸診
PSAとは前立腺の正常な部分で作られているたんぱく質です。前立腺がんになると血液中のPSAが多くなります。
前立腺の後ろの方は直腸と接しています。ですから、医者が直腸に指を入れて前立腺に触れることで検査をすることができます。
ただし、初期の小さな前立腺がんだと見逃される可能性があるようです。
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