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肌荒れの悩みで多いものの一つに「赤み肌」というものがあります。美白がイイ!という価値観が世間を占める中にあって、肌に赤みがある…というのは大きな悩みになってしまいますよね。

ではこの肌の赤みというのは、どうして起こってしまうのでしょうか?そしてどうすれば赤み肌を改善していくことができるのでしょうか?

「赤み肌」はどうして起こる?

そもそも肌が赤く見えてしまう要因は「血液」にあります。

顔というのは毛細血管の密度が非常に高い部位であるので、顔というのは少しのトラブルでもすぐに「赤み」をもってしまうのです。

特に人間の頬というのは、顔においても毛細血管が集中している箇所であり、気温の差や感情などで火照りやすいのです。

さらに頬は顔のなかでも面積が広い箇所なので、赤みがとても目立つ箇所になってしまうのですね。赤みや赤ら顔と言われるものの原因である「血液」は、感情や気温で血管が拡張し、それが表皮の薄さによって表出することで目立つというサイクルを生んでいるのです。

しかし、顔の赤みはただ血液の見え方というだけではありません。大きく分けると3つのタイプがあります。

ニキビやニキビ痕による「赤み」

肌にニキビができ、それが炎症を起こしたり、うっ血をすることでニキビ周辺が赤くなるのです。

1つだけのニキビならばそこを集中的に治療すれば良いのですが、ニキビがたくさんできてしまい、赤みを持つようになった場合は生活習慣や洗顔方法を見直し、抜本的にニキビのできやすい環境を正していく必要があります。

毛細血管の調整不良による「赤み」

顔にある毛細血管の拡張と収縮がうまく調節できずに、拡張した状態のままになってしまうために起こる赤みです。

温度や環境のストレスで起こることが多いのですが、飲酒で血流が増大したまま血管の拡張が戻らなくなったものもあります。

高齢の人で、酒焼けをしている人というのはこの状態にあたります。乾燥肌や敏感肌の人、アトピーの人については、肌の薄さによって、血流が透けて見えることで赤みが強く表出しているように見えることがあります。

この状態は本人にとってとてもストレスになっている場合が多いので、根本的に解決するには根気よく治療を続け、体質を改善していくことも大切です。

脂漏性で起こる肌の赤み

脂漏性湿疹というのをご存知でしょうか?人間にとって、肌を乾燥から守る皮脂というのはとても大切なのですが、これも過剰になると肌にとって負担になるのです。

この負担が肌に湿疹を起こしてしまうのが脂漏性湿疹で、これになると肌は赤く腫れたようにみえます。脂漏性湿疹はまず皮膚科で正しい診断と治療薬を処方してもらうのが大切です。

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肌を正常な状態へ導くために…!

先にご紹介したのが、肌に赤みをもたらしてしまう大きな要因なのですが、これらは日頃の肌へのお手入れでも防いだり、改善したりすることが可能です。

ここでは正常な肌へ導くための「正しい」お手入れ方法をご紹介します。

お手入れその1:洗顔はゴシゴシしない!

多くの人は朝・晩と2回の洗顔をすると思うのですが、この際に、ゴシゴシこすって洗顔をするのは肌へのダメージが大きくなるのでNGです。女性でお化粧をしている人は、クレンジングにオイルではなく、ゲルかクリームを使うことをおすすめします。そしてクレンジングは長くても1分で終わらせましょう!さらに、シャワーを直接顔にかけるのは何よりNGです!

お手入れその2:充分な保湿と水分を逃がさないお手入れを!

最近は男性の化粧品も増えたので、男性でも化粧水で肌を保湿する人は増えました。ただ、男性の場合、化粧水で保湿はしても乳液までは使わない、という人は意外に多いのですね。しかし肌の保湿に大切なのは、化粧水で「浸透させた」水分を「逃がさない」こと。乳液はこの水分を逃がさないことについて働くので、せっかく入れた水分を逃がさないためにも、しっかりとフタをしてあげてくださいね!

生活習慣の改善

正常な肌の代謝を促すためには、まず大切なのが質の良い睡眠、そしてしっかりとした栄養補給です。質の良い睡眠は長く時間を取れなくてもいいので、ぐっすりと眠れることに目を向けてみてください。そして肌に良い栄養補給には、野菜を積極的に摂ることが必要です。ビタミンが不足すると肌はすぐに調子を狂わせてしましますからね。

冷えを予防する

実は肌の色を改善するには、身体の冷えを解消するのがとても大切なのです。身体が冷えを持続させてしまうと、肌の血管に影響を及ぼします。正常に血管の収縮などができなくなる状態が続くと、一度拡張をした時にそのままの状態になってしまい、先に述べたように、血管の調節不良で顔の赤みが表出してしまいます。