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思春期から一気に増えてくる肌トラブルと言えばニキビですよね。
アトピー性皮膚炎などを幼少から治療している人は、皮膚科に通うことにあまり抵抗はないと思いますが、ニキビに悩むようになってから初めて通う皮膚科には、なんとなく不安感や敷居の高さを感じてしまいます。
しかもニキビは市販薬で治す人も多く、とてもひどい状態でない限り、「ニキビなんかで病院に行くのは…」とためらわれがちです。
>しかし、ニキビもその症状によっては、放っておいたり、市販薬に頼るだけでは悪化する場合もあります。
ではどんな肌トラブルの時に、皮膚科を受診すれば良いのでしょうか。
初めてできた少ないニキビは…
思春期の初めころにできる、数の少ないニキビについては、まず生活を改善することから始めましょう。
思春期というのは、体質的に皮脂の分泌が盛んになってしまう頃です。
これは栄養状態がたとえ悪くてもできてしまうので、「全くニキビのでない体質にする」ということは思春期ではまず難しいことです。
ただ、質のよくない脂っこい食品を摂り続ける(全部ではありませんが、やはり外食やファストフードでの油は、何回も使われるので新しい油に比べて質は良くないのが一般的です)、夜更かしをし続ける、野菜を摂らない…こういったことを一つずつ改善していくことは可能だと思います。
すぐにはスナック系のお菓子を止められなくても、ひとまず食べる量を減らしたり、1週間のうちに食べる日を減らしたりすることで、「不要なニキビを作らない」身体にはすることができます。
また、思春期は前髪などを伸ばす人がやはり多いのですが、せめて人前に出ないときは髪が顔に触れないようにすることを心がけましょう。
髪の刺激は案外、ニキビを増やす・治りにくくする要因の大きいものなのですよ
こうした症状が出始めたら、皮膚科の受診を考えてみましょう
思春期にできるニキビには一過性のものが多いので、あまりにひどい症状にならない限りは、皮膚科の受診まで考えなくてもよい場合が多いです。
しかし、あまりにも顔の全体にニキビは広がってきたり、たくさんできてしまったニキビが赤く膿んできたりした場合は、皮膚科を受診し、まず炎症を抑える薬を処方してもらうことも大切です。
皮膚科で処方される薬は、「今、現在の症状」を改善するために処方されるものなので、炎症が起きていればその炎症を抑えるため、痛みがあればその痛みを抑えるための薬が処方されます。
ゆえに、体質として「ニキビができにくい」体質にはなりません。
つまり、ニキビの症状が悪化した時は、現在の症状を薬で改善すると同時に、自分自身が肌トラブルの起こりにくい体質へ変わるための努力をする必要があるのです。
皮膚科受診の際には…
これはたまにしてしまう人がいるのですが、皮膚科を受診する際、その症状を診てもらうのが「顔」な場合は、お化粧はしていってはいけません。
病院でクレンジングをさせてくれるところもありますが、そんな病院は稀です。お化粧をしていることでその日の診察を断られることもありますので、顔の肌を診てもらうときは、必ずノーメイクで病院に行ってくださいね!
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