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自分だけは大丈夫、いつも清潔にしてるから大丈夫、自分の体からあの「オジサン臭」が出てるはずない。
そう思って油断しているあなたも多いことでしょう。
しかし、ある年齢を過ぎると、加齢臭は必ず誰の元にもやって来ます。人の体の仕組み上やむを得ない、必然的なシステムだからです。
加齢臭の原因は皮脂にあり
では余り気が進みませんが、加齢臭が発生するシステムを分析してみましょう。
原因の大もとは体内から分泌される「皮脂」です。洗っても毎日きちんと体の表面に浮き出てきて、私たちのお肌にツヤを与えてくれる皮脂です。
男女共に40歳を過ぎると、皮脂の中に「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸が増えてきます。9-ヘキサデセン酸が体表面で酸化したり、皮膚にいる常在菌によって分解されると、「ノネナール」という物質が発生します。
これが現在加齢臭の直接の犯人だと考えられている物質です。
加齢臭という概念が登場して、毛虫のように嫌われ始めたのは、ちょうど2000年頃のこと。化粧品メーカー資生堂の研究によって、このノネナールが発見された時から加齢臭騒動が始まったのです。
ではこのノネナールの元になる皮脂は、しかも中年になって増えてくる9-ヘキサデセン酸は、分泌を止められないまでも、少なくすることはできるのでしょうか?
皮脂が増える原因は生活習慣にあり
皮脂の分泌量が多くなるのは、ここでも悪者扱いですが、まず肉類中心の食生活が挙げられます。
イメージ通りに、肉汁たっぷりの美味しいお肉の魅力に負けてしまうと、食べた分だけせっせと皮脂が分泌されます。
脂質が多いコンビニの食材や、スーパーの惣菜も同様です。また加工食品に多用される食品添加物は、別な問題も引き起こします。それは「活性酸素」の発生です。
活性酸素は体のサビとも言われ、老化の原因となり、がんや生活習慣病の原因とも考えられています。
そして活性酸素は年齢と共に増えてきて、加齢臭の原因にもなるのです。
他にもストレスから来る加齢臭もあります。
皮脂の分泌を抑えるには、体にいい食材を規則正しく摂るのが一番です。メタボな体形は即加齢臭の大量発散につながります。ヘルシーな食生活で、なるべく皮脂の分泌量を抑えましょう。
ぞくぞく見つかる原因物質
余計なことに最近の研究では、ノネナール以外の原因物質も見つかってしまいました。
「ペラルゴン酸」は、胸や首回りの皮脂に含まれる物質で、古い食用油のような臭いを発します。また「ジアセチル」は、頭皮から発生するバターやチーズに似た臭いの原因物質です。
次々に登場する新手の原因物質を加えて、加齢臭は虎視眈々と外に飛び出す機会をうかがっています。
対策を講じるか、諦めるかはあなた次第です。
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