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現在の日本社会はちょっとした消臭ブームです。室内の臭いを消すための消臭スプレー、トイレに入れば消臭剤、洗濯にはすてきな香りつきの柔軟剤と、少しでも気になる臭いは徹底的に排除されます。
その結果街から臭いが無くなりました。
その中で見つかってしまった加齢臭は、一気に注目のスポットを浴びてしまい、社会的害悪として今や目の敵にされています。人生中盤にさしかかる40代、自分の臭いが気になり出したら、手遅れになる前に加齢臭対策を始めましょう。
さもないと周囲の人々に嫌われるか、社会的地位を失いかねませんから。
まずは加齢臭の仕組みを知る
家庭で加齢臭対策を始めるにあたっては、加齢臭が発生する仕組みを理解しておく必要があります。
簡単に説明すると、原因は人の体表面に分泌される皮脂にあります。
40歳を過ぎるとこの皮脂の中にある種の脂肪酸が増え始め、それが酸化すると「ノネナール」という物質が生成されます。これが加齢臭の原因物質の1つです。
他にも皮脂には別な原因物質も含まれていて、いずれにしても皮脂そのものの存在が加齢臭に深く関わっている事は間違いありません。
自分でできる加齢臭対策
すなわち、加齢臭とサヨナラするには、効率的に皮脂を取り除き、しかも皮脂の中の原因物質を減らす努力が必要なのです。
体から皮脂を取り除くと、皮脂は再びしっかりと分泌されます。頻繁にハンカチやタオルで拭き取るのは逆効果。かと言って、強い香水でカバーしようものなら、香水と加齢臭がミックスされた異臭を発する危険性があります。
毎日のケアとしてお風呂で体を清潔にするなら、普通の石けんでは加齢臭は落ちません。この時効果を発揮すると期待されるのが「柿渋石けん」です。
柿に含まれる「柿渋タンニン」を利用した商品は、石けんをはじめ洗剤にも使われています。この石けんを使って頭、胸、背中、首回りを中心に全身を丁寧に洗いましょう。
衣類の洗濯にも使えば外表面のケアは完璧です。
昔の人の知恵ですが、消臭効果が高いミョウバンを水に溶いてスプレーする方法もおすすめです。
では体内から湧き上がる皮脂から、加齢臭の原因物質を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?
加齢臭のキーワードの1つは中年太り、いわゆるメタボリックな体形の人は要注意です。いかにも悪い皮脂が多そうなイメージもあります。
ポイントは生活習慣の改善
効果があるというサプリメントもありますが、ここは一念発起して自分の生活習慣を見直しましょう。
肉類中心で毎食カロリーたっぷり、お酒は飲み放題の食生活を改めて、野菜中心の和食にもう一度目覚めて下さい。
毎日リンゴ酢を飲む事も、その効果が報告されています。
また、働き過ぎでストレスを溜めない事も大切です。
つまり加齢臭とは、あなたの健康に注意を促すサインでもあるのです。自分の臭いが気になったら、自分の健康にももう一度目を向けて下さい。
そして加齢臭を気にし過ぎる事は、それ自体がストレスにつながります。
無味無臭の人間なんて、ちっとも魅力的ではありません。最後は気にせず開き直って生きましょう。
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