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身体にとって大変重要な物質である「酵素」。これを積極的に取り入れ、かつダイエット効果まであるとなれば、酵素飲料を飲むことでできるダイエットに注意しなければならないことは少ないように思えますが、実はそんなことはありません。
これまでのあらゆるダイエット法に比べて万能と思える酵素ダイエットにも、しっかり注意しなければならない点はあるのです。
ここでは、酵素飲料飲むダイエットで注意しなければならない点をご紹介します。
酵素の特徴をよく知っておくこと
突然ですが、あなたはフルーツの入ったゼリーを作ったことはありますか?ゼラチンを用いて作るゼリーです。
もしフルーツゼリーを作ったことがある人なら、聞いたことがあるかもしれないことに、フルーツゼリーには「生のままのパイナップルは使えない」というものがあります。
これは、パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素が、ゼラチンの動物性たんぱく質に作用して、ゼリーを固まらせなくなってしまうからなのです。
しかし市場にはパイナップルが入ったゼリーはたくさんあります。どうしてそんなことができるのでしょう。それは、それらのパイナップルが1度(だけではないかもしれませんが)熱を通されて、酵素を失活させているから可能なのですね。
逆に、酢豚などにパイナップルが入っているのは、パイナップルの酵素を活かして、豚や油の分解を早めるため=胃に負担をかけさせないために入っているのです。
つまり、ここで何をお伝えしたかったのかというと、酵素は熱に弱い物質であるということ、なのです。
しかしながら、酵素は少し気難しい性格でもあり、あまりに低温でも働きは悪くなります。ゆえに、酵素をしっかりと働かせようとすると、36~37度が1番よいのですね。(ちなみに酵素が失活してしまう温度は38度以上といわれおり、1度失活した酵素の働きは復活はしません)。
酵素を体内に取り込むときは、室温程度にあたためて、冷たすぎない状態(そして熱を加えすぎない)で体内に取り込めば、酵素の働きによる冷え解消もより早く進み、相乗効果を得ることができると言えるでしょう。
酵素ダイエットの方法で気を付けるべきこと
これからお伝えするのは、酵素ダイエットというよりは、ファスティングダイエットを試みようとする人全体に言える注意点です。
というのは、ファスティングダイエット、つまり数日間断食をして挑戦するダイエットは、少なくとも通常のリズムを崩すことになるので、胃に負担をかけることになります。
断食といっても、酵素飲料での置き換えダイエットの場合は、酵素飲料は飲んでいるので、胃が本当に空になるわけではありません。
それでも、いつも3食きちんと食べていた人がそのリズムを崩せば、少しは胃に負担がかかります。さらに、3日間のファスティングをして、終了した後に食べる食事を、弾む気持ちでガッツリ食べてしまうと、それは胃腸にはとても危険な行為になります。
断食で刺激を受けなかった胃腸には、断食明けもゆっくりと、胃腸に優しい食事から始めることが何よりも大切なのです。
また、酵素ダイエットについては、痩せるという目的だけでなく、身体を正常化し、健康にするという目的もあります。
ですので、酵素飲料による「好転反応」ではないような、「これはおかしいぞ」というような体調の悪化が起きた際には、1度しっかり中断して、体調を戻してから再挑戦するようにしてくださいね。
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