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肺がんは死亡率の高いがんの一つです。元々日本は胃がんの発生率が高く胃がんで亡くなる人が多い国でした。
しかし、胃カメラなどの検診法の普及で胃がんの早期発見がされるようになり、胃がんの死亡率は下がりました。
その一方で、数を急速に増やしているのは肺がんです。今では肺がんは男性の死亡率1位、女性は死亡率2位のがんです。
この記事では急速に増えつつある肺がんについて解説いたします。
肺がんの初期症状は?
- なおりにくい咳
- 胸の痛み
- 呼吸をする時にぜーぜーと音がする
- 発熱
などが初期症状で現れます。
しかし、部位によっては初期症状がほとんど出ないこともあるので見過ごされることもあるようです。
さらに、「咳」「発熱」「関節の痛み」などは普通の風邪でも起こる症状です。
ですから肺がんの初期症状が出ても、ただの風邪として処理してしまうケースが多くあります。
風邪に似ている肺がんですが、風邪とは大きく違うのは治らないことです。普通は数日で治るはずの風邪がまったく治らなければ注意が必要がです。
肺がんの症状 進行期~末期
肺がんが進行すると、咳や胸の痛みがひどくなるばかりではなく、脳や肝臓、骨に転移します。これを遠隔転移といいます。
それぞれのケースを見ていきましょう。
- 骨転移
- 肝臓転移
- 脳転移
肺がんが骨に転移をすると、骨、背中、腰などに強い痛みがでるようになります。
さらに肺がんがアバラにまで転移した場合は、呼吸をするたびに骨に痛みを感じるようになってしまいます。
肺がんが肝臓に転移したケースでは、食欲が極度に落ちたり、1日中倦怠感を感じるようになります。さらに、腹水が溜まって痛みを感じたり、黄疸がでることもあります。
脳に転移すると、目のかすみ、めまい、味覚が変わる、などの症状がでます。
さらにろれるつが回らなくなったり、急に意識を失ってしまったりすることがあるなど、脳に転移してしまうと多くの症状が出ます。
このように全身に転移をしたらもう末期です。そうなる前に自覚症状がでたらすぐに病院で検査をすることをおすすめします。
肺がんの原因は?
- 喫煙
- 大気の汚染物質
喫煙をするによって、肺がんの発症率は10倍~20倍にもなると言われています。
喫煙を自身がしない人でも、家族に吸っている人がいると受動喫煙によって肺がんのリスクは高まります。
ただし、喫煙をしない人も肺がんにはなりますので、喫煙をしないからといって安心はしてはいけません。
PM2.0などが話題になりましたが、大気汚染は肺がんの大きな原因の一つです。
汚染物質が肺にまで到達してしまうと、肺を傷つけ肺がんのリスクを高めます。
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