この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

ためて嬉しいのは貯金だけ、ストレスをためてもいい事は一つもありません。
蓄積したストレスは体と心のバランスを狂わせ、成人病の原因になる事が今では広く知られています。
実はこのストレスと加齢臭とが密接に関わっている事が、近年の研究で明らかになって来ました。

ストレスが生み出す活性酸素

ストレスから加齢臭へと話を進める前に、どうしてストレスが体に良くないか、その理由について説明しましょう。
人間社会で生活していれば、ストレスが全く無い状態はあり得ません。他の動物にだってストレスはあるくらいですから。要は程度の問題で、許容範囲を超えた過度のストレスが続く状態が良くないのです。

過度のストレスは体内で活性酸素を作り出します。活性酸素とは簡単に言うと私たちの体を酸化させる物質で、もっと分かり易く言えば体をサビさせて老化させる真犯人なのです。

それだけでなく、活性酸素はがん、動脈硬化、認知症などダメージが大きい病気の原因だとも言われています。
私たちは呼吸で大量の酸素を摂り入れていますが、ストレスや電磁波などの様々な外的刺激によって、酸素が毒性の強い活性酸素に変化してしまいます。

SPONSORED LINK

活性酸素が作り出す加齢臭

活性酸素は色々な悪さをしますが、体内の脂質と反応すると過酸化脂質を生み出してしまいます。全く余計な事をしてくれます。

過酸化脂質は毛穴から分泌される脂肪酸と結びついて、皮膚表面で酸化したり常在菌に分解されたりして、「ノネナール」という物質が生まれます。これがにっくき加齢臭の原因物質なのです。

ストレスが増えるという事は体内の活性酸素を増やす、すなわち加齢臭を増大させます。
ストレス性の加齢臭は、オジさん達があちこちで振りまいているあの臭いとは違い、軽く鼻にツンとくるアンモニア臭だと言われます。
ストレス性以外の加齢臭とミックスされると、例えようもない臭いとなって周囲の人は多大な迷惑を被ります。
これでは小さな公害です。

加齢臭対策はストレスの解消から

現代社会ではストレス・フリーな生活は不可能ですから、加齢臭対策としてはいかにストレスを上手に解消するかを考えるべきでしょう。ここではその方法まで親切には説明しませんが、日常生活に適度な運動を取り入れたり、気軽な趣味を始めてみたりと、解消法はたくさん見つかるはずです。

また「ファイト・ケミカル」などの抗酸化食品を摂って、活性酸素そのものを退治する方法もあります。

ストレスに満ちた日本社会、無味無臭でいる事などできる相談ではありません。
味気ない人生を送るより、少しくらい臭ってもいいから、味わい深い人生を送ってやろう。
そう開き直って考えた方が、かえってストレス解消になるのかもしれません。