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一度治ってもすぐにまたできてしまうニキビ。

しっかり治したい時や、一時的でもいいからすぐに治したい時、頼れる薬にはどんなものがあるのでしょうか?

また、皮膚科で処方される薬には一体どんなものがあるのでしょうか?

市販の薬と処方薬はどこが大きく違う?

一口にニキビと言っても、実は症状によっていくつかの種類に分けられます。

市販薬でも処方薬でも、もし使い方を間違えてしまうと、効果を感じられずにがっかりしてしまうこともあるかもしれません。

使用するお薬は、きちんと症状に合わせたものを使いましょう(と言っても、処方薬については医師の診断のもと出されているので、よほど使い方を誤らなければ治らないということは少ないですが…)。

さて、まずニキビ薬には手軽な「市販の薬」と、皮膚科で処方してもらう「処方薬」がありますよね。

この2つの違い、大きな部分は何だと思いますか?

これは「抗生物質」が含まれている薬かどうかと言う部分が違うのです。

抗生物質と言うのは、微生物によって作られている薬で、他の微生物の増殖や機能を阻害することができます。これはつまり、微生物による炎症に対して、大きな効果があるということですね。

また、市販の薬でニキビに効果があるものというのは、「塗り薬」が一般的です。

慢性的なニキビでなければ、市販の薬でも充分に治るのですが、少なくとも1週間使い続けて治らないようであれば、使用を中止して、皮膚科で診察をしてもらいましょう。

市販薬には少量のステロイドが含まれていることもありますが、長期間のステロイドの使用は、逆にニキビを悪化させることがあります。

処方薬にはどんな種類があるの?効果はどうなの?

病院で処方されるニキビ薬は次の5種類が主なところです。

抗生物質

ニキビの原因となる菌には、代表的なものに「アクネ菌」と言うものがありますよね。

病院で処方される抗生物質は、このアクネ菌の繁殖を抑制し、ニキビの赤身を改善してくれます。

即効性があるので、赤いニキビの症状をすぐに抑えたいときに効果的です。

ただ、抗生物質は炎症を抑える効果があるだけなので、根本的な解決には繋がりません。

具体名
飲み薬…ミノマイシン
塗り薬…ダラシンT、アクアチム

抗炎症剤

ニキビには、化膿してちょっとひどい炎症を起こすものもよくありますよね。

そうしたニキビには、市販薬より、きちんと診察をしてもらったうえで、抗炎症剤を塗るのが最初の手当としては有効です。

しかしながら、抗生物質を同様に、抗炎症剤も根本的なニキビの治療ではないので、あくまで、最初の「炎症」を治す目的でのみ使用してください。

具体名
飲み薬…ブルフェン
塗り薬…イブプロフェンピコノール(スタデルム)
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皮脂分泌抑制剤

ニキビができる原因の1つに、女性では「ホルモンバランスの乱れ」があります。

生理周期に合わせて定期的にできてしまうニキビですね。

こうしたホルモンバランスの乱れでは、皮脂の過剰分泌が起こることもあるので、そうした場合には、ホルモン剤が用いられることもあります。

具体名
飲み薬…ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、女性ホルモン剤(メサルモンF、低用量ピル)
塗り薬…イオウカンフルローション

ニキビ治療薬

名前の通り、ニキビそのものを治療するための薬です。抗生物質や抗炎症剤で赤みが取れても治らないニキビ、またそうした「炎症」が起きていないニキビに使われることが多いですね。

具体名
塗り薬…ディフェリンゲル

ビタミン剤

ニキビは皮膚のバランスが崩れていることが原因の1つでもあるので、壊れた皮膚組織の回復を早めるために、肌の新陳代謝を高めるビタミン剤が処方されることがあります。

具体名
飲み薬…シナール、ハイチオール

ここでご紹介した処方薬の名前は、あくまで代表的な処方薬であり、医師や薬局によっては、他の名前のお薬が処方されることももちろんあります。

もしお薬のことでわからないことがある時は、しっかり担当医か、薬剤師にたずねるようにしてくださいね。