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正式には「ダウン症候群」、通常は「ダウン症」と呼ばれる症状は、病気というよりも先天的な特性と考えるべき人の資質です。最初の報告者であるダウン医師の名前からこう呼ばれています。
研究結果から、ダウン症の人の染色体の一部に、通常と違った部分がある事が分かっています。

ダウン症は障害の一種?

一般のイメージでは、知的障害の1形態と受け取られているかもしれません。しかしそれは間違った解釈で、発育がゆっくりだという特徴はありますが、ダウン症の人もきちんと成人して社会生活を送れます。

他にもダウン症には間違った偏見がいくつかあります。その中でも「ダウン症の人は長く生きられない」「ダウン症の人は重い病気になりやすい」などについては、迷信と呼んでもいいでしょう。

ダウン症の人の数%は、手術が必要な心臓疾患を持っている可能性がありますが、現代の医療では充分完治可能な疾患です。そして多くの人が普通に生活して、与えられた人生を全うしています。

ダウン症で生まれて来ると、幼少期には知的な発育に遅れが出る事が多く、成人するまでの道のりが全体にゆっくりです。外見的特徴はともかく、性格的には明るく・優しく・人なつっこいなど多くの美点を備えています。

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社会の中でのダウン症

学校に進む年齢になると、特別支援学校に進学するか、特別支援学級のある学校に進学するケースがほとんどです。

社会に出てからは、軽作業から始まり、多くの分野でたくさんの人たちが働いています。
芸術的な世界や芸能の分野で活躍する人たちもいます。

とは言っても、実社会では障害の1つと考えられる事が多いのも事実です。
現代の医療では出産前に染色体の異常を見つける事が可能になり、まず最初にダウン症の胎児の親が重大な判断に直面する事になります。

ダウン症に関するブログを覗いてみると、産むべきかどうか迷ったという親の立場からの体験談が多く書かれています。

産まれてからも家族の重荷と周囲が苦しむケース、将来について悲観的になるケースなど、様々な苦悩が綴られた記事も見られます。

やはり一般人とは異質な存在だと、家族や周囲もとらえている実態がそこにはあります。
でも全く反対の意見があるのも事実で、ダウン症のお子さんと暮らす幸せを微笑ましく語る記事も多いのです。

ダウン症の人たちは、ニコニコと素敵な笑顔でたくさん写真に写っています。
多くの悩みの先にあるのがこの笑顔、それは何かの大切な答えになっているのかもしれません。