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あごなどの顔の目立つ場所、あるいは「こんなところにもできるの!?」というような背中にニキビが出来ると、それが痕にならないか、あるいはどれくらいで治るのかと気を揉みますよね。
また、何度も同じ所にニキビが出来たり、1回できるとなかなか治らずにニキビを改善するには結構な時間がかかることもあるかと思います。その期間は人それぞれになります。
ニキビを治すにはどれくらいの期間がかかるの?
ニキビが改善されるのに要する期間は、人によって様々です。ニキビの状態、その人の体質、さらには治療への取り組み方など、ニキビが改善されるには様々な要因が関わってくるからです。なので、必ずこのくらいで治るとはっきりと断言できるものではありません。
しかし、1つの目安としては治療を始めて2~3ヶ月でようやくニキビが改善されてきた、治療効果が出てきたという方が多いそうです。このように、ニキビの改善には長期間要する場合があります。さらに、何度も同じ所に繰り返してできるニキビというものはとても厄介で、完全にニキビがなくなるまで数年かかるなんてことも珍しくはありません。
ニキビの改善において禁物なのが、自己判断によって治療を中止してしまうことです。きちんとした効果が現れる前にやめてしまっては、それまでの治療が何の意味も持たなくなります。治療の際には、きちんと医師の指示に従って治療を行うようにしましょう。
また、本来ならばニキビ改善に効果のない治療を、誤って始めてしまった場合には、さらなる期間がかかってしまうこともしばしばあります。今となっては多種多様の様々なニキビ改善方法が勧められています。しかし自分で情報収集を綿密に行い、改善はおろかさらに悪化させてしまうような、改善を遅らせてしまうような治療法には注意したいものです。自分の予算や体質などに合った改善方法を見つけ出すことが、ニキビ改善の第一歩となります。
とはいっても、ニキビの改善にどれだけの期間がかかるのか、1つの基準としてある程度知っておきたいものですよね。
こちらでは
- 進行中のニキビ改善にかかる期間
- ニキビの跡が消えるまでの期間
- 期間が解決してくれない程の改善が難しいニキビ
などとニキビの状態を更に細かく分け、それぞれの改善に要する期間の目安・その際に行われる治療法などに着目し、簡単にご紹介していきたいと思います。ニキビに悩まされいる皆さまの、ニキビ改善に役立てていただければ幸いです。
それではまず初めに、進行中のニキビが改善するまでにかかる期間についてご説明します。
ニキビ跡を治したい!改善にかかる期間は最短でどれくらい?
ニキビ跡の改善に要する期間はどれくらいなのかと気になっているかたも多いのではないでしょうか?
ニキビ跡があるとどうしても、肌本来の美しさが台無し…なんてことになりますから、できるだけ早くニキビ跡を消してしまいたいものです。
そこで、ニキビ跡の種類別に効果的な治療法と、それに要する期間を簡単にまとめてみました。
クレーター、凸凹状ニキビ跡
炭酸ガス(CO2)レーザー水分に吸収されやすいレーザーを患部に照射し、患部組織を除去することで肌を平らにする治療法になります。
一般的には1回の施術により治療は終了しますが、レーザーの照射後は皮膚はかさぶたになるため、そのかさぶたが回復するまでの2~3週間は患部の保護や軟膏による手当てなどのアフターケアを必ず行う必要があります。
フラクセル
肌に0.1mmというごく僅かな穴を無数に開けることで、傷んでしまった皮膚を入れ替えることを目的とするレーザー治療になります。ダメージを与えることで皮膚の回復力を促そうというものなんですね。
上記のようなレーザーによりダメージを受けた皮膚組織は壊死しますから、4日~1週間ほどのうちにかさぶたとなり、そしてそのかさぶたが剥がれ落ちる頃には、新しい皮膚に生まれ変わっていることでしょう。
1回の治療により、5~15%の皮膚が新たに生まれ変わるとされていることから、1ヶ月に1度の頻度で4~5回の治療を受けて初めて十分な効果が得られるとされています。
色素沈着したニキビ跡
ニキビ跡が、茶色や赤紫色に変色してしまっているものは色素沈着をしていると考えられます。
この色素沈着をしてしまっているニキビ跡も、自宅でのセルフケアによる治療は厳しいです。また、放っておくとさらに治療が難しくなる色素沈着ですから、早期に専門の医療機関での治療を受けることをお勧めします。
ケミカルピーリング
毛穴に詰まった古い角質や老廃物などの汚れを、フルーツ酸を使った酸性の薬物を体に塗り溶かしてしまって取り除く治療法になります。
肌の汚れが綺麗に落ちることから肌のターンオーバーが促され、色素沈着も次第に薄くなっていくというものです。
ニキビの状態や肌質など個人によって使う薬剤などが異なりますから、担当医とのカウンセリングが必要になります。肌状態にも左右されますが、一般的に2~4週間に1度の施術を2~6回行うことを続けます。
なので、継続的な長期間に渡る治療となります。
クリスタルピーリング
ケミカルピーリングは酸によって角質をとってしまう治療法でしたが、これは酸化アルミニウムの微粒子を、皮膚の表面に高圧で噴きつけ、物理的に角質層を削りとってしまう治療法になります。
物理的に角質を取ってしまう治療法ですから、短期間に集中して行うことは無理です。2~4週間に1度の頻度で行うことが理想とされています。
効果が現れるのは5回以上経ってからになりますから、根気よく治療を続ける必要があります。
このように、ニキビ跡の状態によって様々な治療が行われます。上記でご紹介しました治療法はごく一部ですから、実際に行くクリニックに問い合わせ、どのような治療法を扱っているのかを聞いてみることをお勧めします。
すでに手遅れかも…時間をかけても改善の難しいニキビとは?
炎症を伴っていない、もしくは炎症の程度が軽いニキビはしっかりとセルフケアをしていればいつかは治るものです。
しかし、そのように時が解決してくれるニキビばかりではありません。中には時が解決してくれず、医療機関での専門的な治療・投薬の服用をしなければ改善されないニキビがあります。
そのようなニキビは俗に「黄ニキビ」と呼ばれています。
黄ニキビって何?
「黄ニキビって何?」と思われる方もきっといらっしゃることでしょう。
簡単に説明すると、黄ニキビとはニキビが「これ以上酷い炎症を起こすことは不可能です」というくらいに、重症化してしまっている状態のものを言います。
患部が化膿しすぎて、肉眼でも膿が透けて黄色く見えるくらいの状態であることから黄ニキビと呼ばれています。
このような黄ニキビにまでニキビが重症化してしまうと、真皮と呼ばれる肌の一番下にある組織までもが傷ついてしまっていることから、ニキビが治ったとしても、陥没したような跡が残ってしまいます。
そのような跡はなかなか治りません。なので、黄ニキビになってしまった場合には、直ちに医療機関での治療を受けましょう。
黄ニキビの治療法
黄ニキビまで状態が重症化してしまうと、セルフケアによる治療は困難を極めます。
というのも、黄ニキビに効果的な市販薬は売られていないという現状にあるからです。
ですから、セルフケアをしても、あるいは黄ニキビを放っておいても良くなることはありませんし、炎症が長期間になればばるほどニキビ跡として残りやすくなります。それは避けたいですよね。
そこで医療機関による治療をお勧めしたいのですが、どのような治療法が行われるのでしょうか?黄ニキビでは、炎症をできるだけ早く食い止める必要があることから、抗生物質を軟膏などの外服薬あるいは内服薬で処方されます。
それらの抗生物質によって炎症を鎮めます。
患部の状態や医師によって治療法が異なりますから、処方される抗生物質は異なるかと思います。
しかし、共通して言えるのは「用法用量を正しく守る必要がある」ということです。なので、そんな抗生物質であれ、きちんと医師の指示に従って服用するようにしましょう。
黄ニキビまで重症化してしまった場合には、ニキビ跡に関してはある程度覚悟しておいたほうが良いでしょう。
そういったことを未然に防ぐためにも、一刻も早い専門機関による治療を受けるようにしましょう。
短期間でニキビ改善するには皮膚科でケミカルピーリングという方法!
ニキビをこれから改善していくにあたって、出来てしまって現在も進行中のニキビの改善にかかる期間を知りましょう。
進行中のニキビ改善にはケミカルピーリングと呼ばれる治療法を選んだ場合にかかる期間を例に取ってみましょう。
ケミカルピーリングって何?
そもそも、ケミカルピーリングとは何なのでしょうか?
ケミカルピーリングとは皮膚科で行われる治療法の1つで、専用の酸性の薬剤を皮膚に塗り、毛穴詰まりの原因である古い角質や皮脂などの角栓老廃物を溶かして取り除いてしまおう!というものです。
肌にとって不要な邪魔なものを取ってしまうことで、肌の新陳代謝つまり肌のターンオーバーを促されますから、ニキビ改善に有効であるというわけなんですね。
また、このケミカルピーリングはニキビ改善だけではなく、シミ・シワ・たるみなど女性の悩みに効果的です。
使用される薬剤は、グリコール酸・クエン酸・乳酸・リンゴ酸などの体に優しいフルーツ酸です。これらの中からニキビ状態や体質などを考慮し体に合うものを選び、調整します。
また、毛穴に詰まっている古い角質などの不要物を溶かして除去するケミカルピーリングは、炎症のないニキビや炎症を伴っているニキビなど、ありとあらゆるニキビに効果的です。
ニキビ予防にも役立ちますから、ほとんどすべての方に活用できる治療法と言えますね。
ケミカルピーリング治療に要する期間はどのくらい?
ケミカルピーリングは、行われる病院によって多少の違いはありますが、最初はだいたい2週間に1回行われる施術を6回、つまりおおよそ3ヶ月を目標に開始されます。
その3ヶ月が過ぎている頃には、悩まされていたニキビも落ち着いているでしょうし、新たにニキビができにくい肌に生まれ変わっているかと思います。
そして、2週間に1回行われていた施術を今度は1ヶ月に1回の頻度で、さらに2ヶ月に1回と徐々に施術の間隔を空けていき、ニキビがほとんどなくなれば自宅でのケアのみにシフトしていきます。
その後、再びニキビが現れたようであれば、再び皮膚科に通いましょう。
ケミカルピーリングの注意点
このケミカルピーリングは医療機関で行われる治療法ですが、経験を積んだ熟練の医師でないと十分な効果が得られない、ということも時にはあります。
ニキビ改善を目的としたケミカルピーリングを受ける際には、まずは医療機関に電話などで直接問い合わせたり相談をし、実績のある医師に行ってもらうようにしましょう。
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