この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
世の中の禁煙ムードの高まりもあって、徐々に広がりつつある電子タバコ需要ですが、その使い方や日頃の扱いなどについての注意に関しては、使用者である人たちが全員しっかりと熟知しているとは言えないのが現在の「電子タバコ事情」です。
電子タバコは、本物のタバコがもつ本物の「火」による害がないので、ちょっと油断しがちですが、実は取り扱いを間違えると結構危険な事態を引き起こすこともあります。
今回は電子タバコをより安全に使うために、あえて、危険な使い方による事故に関しての話題を扱います。
海外では電子タバコが爆発する事故が相次いでいる!?
アメリカ合衆国のフロリダ州での事故
2012年の2月のことですが、57歳の男性の使用していた電子タバコが爆発するという事故がありました。
電子タバコはもちろん口で吸っているので、使用していた男性は顔にやけどを負い、前歯も折れるという大けがをしました。
中でも舌の一部を欠損するという被害が一番大きなけがになりました。
爆発の原因は、電子タバコならではの理由「リキッドのセットが正しくなかった」ということだそうです。
電子タバコは基本的に使い捨ての部分ばかりではないので、繰り返し使用する部分については日頃のメンテナンスが大切になってきます。
このメンテナンスを怠ると、正しい使用法をしていても思わぬ事故や怪我に繋がるので要注意なのですね。
イギリスのバーにおける事故
イギリスのバーでは、バーテンダーの女性の前で、同僚の使用していた電子タバコがいきなり爆発するという事故が起こっています。
これは原因として「取扱いの無理」がありました。
というのも、爆発した電子タバコは、なんとiPadの充電器でチャージをされていたのですね!充電口が同じで使えそうであれば、ついつい違う機器のものでも充電をしたくなりますが、見た目にはわからなくても、充電器は対象機器にあわせた電圧になっていたりするので、違う機器を充電するのは危険なのです。
出来ると思って違う機器の充電器を使っていて、バッテリーがとっても熱くなっていることになって慌てた、なんていう経験はありませんか?
電子タバコの電池はリチウムイオンであることが多いので、爆発を起こしやすいとも言われています。
電子タバコの充電は必ず正規の充電器で行ってくださいね。
イギリスの民家での事故
先に挙げた事故に続きますが、やはりイギリスで充電中に電子タバコが発火するという事故が起きました。
こちらはiPadの充電器…というわけではありません。
同じ充電中でも、この件で使用されていたのはUSBポートでのパソコンへの接続でした。
パソコン使用中にUSBポートで電子タバコを繋げて充電をしていたのですね。
電子タバコの充電はUSBポートを使って簡単にできるために、こうした充電方法を取る人は多いようです。
今回の事故では、パソコンに繋げて間もなく発火、じゅうたんが焼け焦げてしまったということです。
この件はパソコンを使用中だったので、すぐに電子タバコの異変に気付くことができていますが、もし外出前につなげて、すぐに外出をしていたら、被害はじゅうたんだけで終わらなかったことは明白です。
安全性については日本でも広報がされている
電子タバコは冒頭でも述べたように、本物のタバコの「火」に比較して安全に思えるのは当然です。
使用中にもし寝てしまっても、本物のタバコのように「寝たばこ」と言われる被害を生むことはまずないでしょう。
しかし、逆に、本物のタバコにはなかった点で注意をしなければならない点があるのも事実です。
先の例で言うと、チャージの際には正規の充電方法を守る、ということや、日頃のメンテナンスをきっちり行うということですね。
電子タバコがとても便利なものであることに変わりはありませんが、まだまだ未経験の部分も多いものであるので、安全性などについて新しい情報が出た際には、しっかりとその内容をチェックすることも大切です。
電子タバコに関する注意事項などの情報は、国民生活センターが広報をしているので、折に触れてそうした情報を得るようにしてください。
あなたの電子タバコライフがより安全で快適なものでありますように!
こんな記事も読まれています