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今や小学生までもがスマホやタブレット端末を使う時代になりました。スマホが各年代に普及するのと同じように各年代に共通して広がっているのはスマホ使用による「首こり」です。

そもそもスマホを使いすぎると眼精疲労が著しくなるのはよくわかりますよね。

しかし、実際には眼精疲労だけでなく、首こりも老若問わずに問題になっているのです。

今回はそんなスマホと首こり、さらには首こりと精神衛生についてご紹介します。

「スマホ症候群」ってご存知ですか?

スマホが個人に普及するようになって、肩こりや首こりを訴える人が急増しています。また、首こりがひどくなることで自律神経失調症を伴ったり、新型うつを発症することもあります。

もちろんひどい眼精疲労や視力の低下なども問題になっているのですが、こうした「スマホを長時間使用したこと」による諸症状を、スマホ症候群と言っています。

これはもちろん病理学的な用語ではなく、マスコミなどのメディアによって生み出された造語ではあるのですが、体調不良とスマホの使用に因果関係があるような場合によく使われています。

このスマホ症候群の代表的な症状に首こりは入っています。

なぜなら、スマホはうつむいて使用することが多い機器であり、また長時間同じ姿勢で使用することも多いので、首こりを誘発しやすいためですね。

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スマホ症候群からの首こりは精神的にも負担が多い?

前述のように、スマホはその使用時の姿勢から首こりを引き起こしやすいのですが、スマホによる首こりはただそれだけではなく、うつむいて使用するという特徴から、首の後ろに位置している自律神経の働きを阻害し、自律神経失調症を起こす確率が高くなってしまうのです。

ただでさえゲームやSNSで長時間使用する環境があり、眼精疲労を起こしやすいにも関わらず、首こりからの自律神経失調症まで生じてしまうと、体調の不良が続くことになってしまうのでだんだん精神的な状態=気持ちも抑うつ状態になることになるのです。

気持ちの抑うつ状態が続き、それが悪化してしまうと新型うつ病や旧来のうつ病、またパニック障害を引き起こすことにもつながってしまうのです。

そもそもうつむきの姿勢と言うのは、通常の姿勢に比べて首に3倍の負荷がかかっていると言われています。

そんな負担の大きい状態を1日に何時間も続けては、たとえ新型うつ病やパニック障害にまでいかなかったとしても、身体や心に良いことが起こるはずはありません。

さらに、旧来のうつ病とは異なる新型うつ病は、自分の興味があることについては前向きに取り組めることも多いので仮面うつなどとも呼ばれていますが、実際はそんなにライトなものではありません。

自殺率だけで考えると旧来のうつ病と変わらないか、それ以上と見られることもあります。そして何より大切なのは、新型うつ病の人で首こりを持つ人に、姿勢を正すことやスマホの使い過ぎを抑えるようにしてもらうだけで、新型うつ病の症状が改善することが多いということなのです。

首にかかる負担を軽減することで、自律神経が整えられ、交感神経・副交感神経のバランスがまず整うのですね。

そして慢性的な首こりも改善することで、首こりによるストレスも軽減されることになり、精神面が好転するというわけです。