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胆道がんとは肝臓で作られた胆汁の通る場所にできるがんです。胆汁とは脂肪の消化吸収を助ける消化液のことです。
胆道がんには2種類あり、胆汁の通る管にできる胆菅がんと、胆汁を蓄えておく胆のうがんに分かれます。
生存率は他のがんに比べると高く、病気の一段階目で見つかるとほぼ100%の確率で5年以上生存し、病気の二段階目にいっても85%の確率で生存します。
とはいえ、がんが進行すれば完治する可能性は低くなりますので油断をするべきではありません。
この記事では胆道がんについての記事です。
胆道がんの症状は?
- 黄疸
- かゆみ
- 発熱
- 白色の便
- 疼痛
- 全身倦怠感
- 食欲低下、体重減少
胆道がんの最も多い症状は黄疸です。
胆道は胆汁の通り道なのですが、胆道にがんができるとこの胆汁の流れが妨げられます。
流れが妨げられると血管に胆汁が逆流し、胆汁中の黄色の成分が血液中に増加をし、体が黄色くなります。
初期症状として黄疸が見られるケースもありますが、進行してから現れるケースのほうが多いようです。
黄疸が進行をしてくると皮膚にかゆみがでます。
黄疸が進行しないと出てこないので初期症状として気づくことはないでしょう。
うっ滞した胆汁が細菌感染を起こして発熱を起こす可能性があります。
胆汁というのは消化をする際に食物と混ざります。
食物と胆汁が混ざることにより、便が少し黄色(茶色)がかってみえます。
胆道がんになると、胆汁の流れが妨げられて食物と混ざらなくなるので便が黄色くならずに白くなります。
がんが転移をすると、神経にまで浸潤をし、痛みを伴うようになります。
胆道がんは骨に転移することもあり、その場合は関節の痛みを感じます。
癌が進行し肝障害を起こすと全身に倦怠感が生じます。
初期症状では感じられることがすくなく、進行に伴って倦怠感が出ます。
黄疸が進行をすると、食欲不振になるケースは多く見られます。
胆汁が消化液としての役割を果たせなくなるために起こるものです。
胆道がんの治療方法は?
- 減黄
- 手術
胆道がんになると黄疸がでますが、その黄疸をひかれるための治療です。
黄疸が出るのは黄疸の通り道が腫瘍でふさがって溜まっているからなので、溜まった黄疸をチューブで体の外に出してやれば黄疸は引きます。
患部を切除することでがんに対処できます。
しかし、胆道部を切除するだけではなく肝臓も一緒に切除しなければならないケースがほとんどです。
胆道がんが血管にまで浸潤していると手術できる可能性は低くなります。
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