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アトピーに悩む人の中には、頭皮が痒いという悩みを持つ人は多くいます。頭皮の痒みは「痒み」そのものがストレスになってしまうこともあるのですが、何より痒みによってはがれてしまった皮膚の落屑が「フケ」のように見えてしまうことを悩む人も多くいるのです。

このようにアトピーの悩みの中でも結構なウェイトを占めている頭皮の痒み、シャンプーや洗髪方法によって改善させることはできないでしょうか?

実は洗髪方法で頭皮のアトピーは改善できる!

あなたは擦り傷や切り傷を作ってしまった時、お風呂では水が傷にしみないようにとか、せっけんが傷に触れないように何か対策をとりませんか?

例えばばんそうこうのようなもので傷をガードするとか…。

でも、アトピーの炎症が起きている時は?気が付くとアトピーが痒くて、掻き傷が出来てしまっているときなど多くの人が普通にシャンプーを使用して洗髪をしているのですね。

傷があるにも関わらず、です。これでは炎症の起きている皮膚が改善するはずもありません。

しかし頭皮や頭髪を洗わないわけにはいきませんよね。ではどうすればアトピーを悪化さあせることなく頭皮・頭髪のケアができるのでしょうか?

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「頭皮」について詳しくなろう

皮膚が完全にターンオーバーするのは大体28日周期です。

全身の肌の中で頭皮は毎日や2~3日に1回は「ゴシゴシ」洗われるのでかなり肌バリアが薄くなる箇所です。

また頭皮にアトピーができてしまっている時は、お風呂から上がって頭髪や頭皮を乾かしていると「ヒリヒリ」しませんか?

これはアトピーでそもそも皮膚が敏感になっているにも関わらず、刺激の強い「シャンプー」で「ゴシゴシ」洗ってしまったことによって、頭皮が過乾燥になっているからです。

アトピーについて一番といって言いくらい避けたいことは「乾燥」をひどくすることです。

なのに、私たちは日々のシャンプーで頭皮のアトピーに刺激と乾燥を持続させていたのです。

健康的な人でも、頭皮のバリアが傷つくと、回復に3~4日かかると言われているのに、皮膚が敏感なアトピーの人では頭皮のバリアが改善するまでにどれだけかかるかわかりません!

ですから、まず頭にアトピーが出来ている時はシャンプーを使用せずにお湯だけでケアをする「勇気」をもつことが大切なのです。

除菌シャンプーは選ばないこと

シャンプーは油分を取ったり、「除菌」シャンプーなどであると、ばい菌もやっつけてくれているイメージがあるので、すぐにシャンプーを使わなくなるという洗髪にするにはとまどいがありますよね。

しかし、実はアトピー性皮膚炎の人にとってのシャンプーは、皮膚に「必要な」油分を過剰にとったり、肌を健康に保つために必要な良い「常在菌」までとったりしているちょっと行き過ぎな部分があるのです。

つまり、頭皮にアトピーが出ているほどの人には、シャンプーを使い続けるより使うことを止めた方がメリットがあるということです。

お湯だけで行う「洗髪」の方法って?

ここまで、頭皮にアトピーが出ている人の「シャンプーをやめるメリット」に関して述べてきましたが、具体的なお湯洗髪とはどうして行えば良いのでしょうか?

お湯で頭を洗うステップ

  1. ブラッシングは入念にします。実はシャンプー前にブラッシングをすると、ベタツキや臭いを防ぐことができるのです。また、頭皮の油分を髪になじませられるので、毛先のパサつきを抑えることまでできます。
  2. 洗うというより「マッサージ」をする感覚で洗います。しかもこの頭皮を洗う時に使用するお湯は34度くらいのかなりのぬるま湯を使うのが大事。あまり長くお湯を当てるのも、頭皮が荒れている時は避けた方が良いです。長くて5分くらいで洗髪を終えるようにしましょう。
  3. お湯だけで毛先が絡むときは毛先にだけ少しオイルを使いましょう。お風呂から出て、水分を取り少しだけ成分のはっきりした「オーガニック」オイルをなじませましょう。

お湯シャンプーに移行するコツ

お湯シャンプーにすると言っても、すぐにお湯だけにするのには勇気が要りますよね。

ですので、お湯シャンプーへの移行は少しずつでも構いません。

最初は仕事や学校が休みになる前日から始めるとか、毎回使用していたシャンプーを2~3回に一回にしていくとかというところから進めていきます。

最終的にお湯だけシャンプーにできるといいわけですので、焦らずゆっくり進めると良いでしょう。

また、お湯だけシャンプーで洗うことに慣れてきても「今日だけはしっかり洗いたい!」と言う日は出てきますよね。

そうした日には、せっけんシャンプーを利用すると良いですよ。

さらに、お湯シャンプーにして最近すごく毛先のパサつきが気になり始めた…と言う時は、クエン酸でリンスをすると良いでしょう。

100%のクエン酸をリンスとして使用すると、肌に過度の刺激を与えなくて済みますよ。