この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
ウォーターサーバーに使用される水には、「天然水」と「RO水」の2つの種類があります。この違いについて簡単に説明しましょう。
天然水とは?
富士山麓、南アルプス、九州阿蘇など、日本には各地に名水が湧出する場所が数多くあります。そこから主に飲料用に採取された水を一般的に天然水と呼びます。
山々に降り積もった雪は、融けるとそのままゆっくりと時間をかけて地中に浸透して行きます。その水は気が遠くなるほどの時を経て、やがて1つの流れとなり地下水として、または湧き水として地上に現れます。これが日本の天然水です。
日本の天然水は硬度30程度の軟水で、豊かな天然ミネラルを含有しており、非常にまろやかで味が良く身体にもやさしい水です。
ウォーターサーバーに使用される水は、メーカーの採水方法により違いはありますが、通常地下深くを流れる地下水脈から採取された後、濾過フィルターを通され、味や成分を損ねないように加熱殺菌されて製品になります。
国の安全基準をクリアできる品質の水に関しては、加熱殺菌せずにそのまま製品化される天然水もあります。
RO水とは?
水道水などをRO(逆浸透膜)技術を使って濾過して、ほとんどの不純物を取り除いた純粋な水がRO水です。
普通の水に含まれる塩素、細菌、重金属、トリハロメタンなどの有害物質、各種ミネラルなどがほぼ完全に取り除かれています。
極めて微細な構造の膜を使って濾過されるため、放射性物質も除去できます。ただし身体にいい成分であるミネラル分も取り除いてしまうので、場合によっては後からミネラル分を補充してから届けられる製品もあります。
味覚面にこだわるメーカーでは、天然水を原料にしてRO水を作っている所もあります。
天然水とRO水はどちらがいい水なのか?
イメージとしては、天然水の方が身体に良さそうな印象を受けます。確かに天然のミネラル分が豊かで、そのまま飲料水にするのであれば健康管理にも効果的でしょう。
RO水は純水に近い状態なので、味の点では天然水ほどの風味は無いでしょうが、お米を炊いたり料理に使ったりすると味が良く仕上がるという特長があります。また有害物質や細菌などを除去した水ですから、赤ちゃんのミルク用には最適です。
最後に簡単にまとめておくと、天然水は自然の力で濾過されて、天然の栄養成分がそのまま閉じ込められた水であり、RO水は人の力で濾過されて、身体に悪い物を取り除いた安全な水、と言うことができます。
選ぶ際にはご家庭やオフィスでの使い道を考慮して、コスト面などの条件も合わせながら検討した方がいいでしょう。
こんな記事も読まれています