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アトピー性皮膚炎が悪化してしまう要因には様々なものがありますが、花粉や大気の状態、乾燥など自分ではどうすることもできない要因以外にも、自分で気を付ければ悪化を防げる「生活習慣」もあります。
ではどのような生活習慣を繰り返してしまうとアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのでしょうか?また、どのようなことを意識すると改善に向かうのでしょうか。
外部からの刺激を減らす
アトピー性皮膚炎で悩む人がまず出来ることで、アトピー改善へ大きな一歩となってくれるのが「食生活の改善」です。
次に紹介するような食生活を「習慣」としてしまっている人は、次の食事からそうしたものを排除したり、減らしていけば、確実にアトピー性皮膚炎は改善に向かうはずです。
油分の多い食べものを頻繁に食べる
脂肪分の多い食べ物というのは、その油分がアトピーに良くない物質を生成して、アレルギーへの刺激を増幅します。
これは何も脂質の多い肉類のみを避けましょうと言っているのではなく、市販のスナック菓子などももちろん含まれます。
コンビニの揚げ物などもどうしてもという緊急性がない限り、アトピー性皮膚炎を改善するためには避けるのが基本です。
味の濃い外食やレトルト食品をよく食べる
味の濃い外食やレトルト食品というのは、どんなに自然派を謳っても、残念ながら添加物がモリモリなものがほとんどです。
美味しいのは確かですし、毎日ではなくてもつい「今日くらいは…」と食べてしまいたくなる気持ちはとてもよくわかるのですが、アトピーがひどい時や、治すことに集中したい時期は避けることが大切です。
野菜などビタミンが多い食物を摂らない
ビタミンやミネラルには皮膚の修復に欠かせないものが多くあります。
日々の食事で野菜や海藻などを摂らず、ビタミン不足になっていると、身体がアトピーを治そうとしても材料がなくて治せません。
スナック菓子の代わりにスティック野菜を食べるなど、意識してビタミンを摂るようにしましょう。
甘いものを頻繁に食べる
糖分の多い食品と言うのは実はアトピー性皮膚炎を悪化させる要因になるというのが最近の通説です。
特に白砂糖はアトピーには良くないと言われているので、どうしても砂糖を摂りたい時はキビ砂糖やてん菜糖などに変えることが望ましいでしょう。
ちなみにチョコレートは油分も多く糖分も多いのでアトピーがひどい時には余程のことがなければ食べないでおきましょう。
アトピー改善に効果のある食べものと逆に悪化させる食べものとは?
他に避けることができる生活習慣としては、合成洗剤を使うことです。洗濯や食器洗浄に使っている合成洗剤と言うのは、もし完全にすすげていればまだ良いのですが、実はすすいでも少しは残っていることが多いのですね。
そうした残った洗剤は皮膚への刺激になってしまうので、できるだけ洗剤は天然のせっけん由来のものに変えていくと良いでしょう。
内部からアトピー性皮膚炎を改善する
上でご紹介した食事による改善も、ある意味「内部」からの改善ではあるのですが、食事は外部から摂りいれるということで、外部カテゴリに入れました。
では内部からのアトピー改善とはどうしたことなのでしょうか?それは生活サイクルなどの改善のことです。
睡眠時間を充分にとる
これは、睡眠時間中の「傷ついた細胞を修復する」時間をきちんととるということと、皮膚の新陳代謝をきちんと行う時間をとることで皮膚の炎症を治すということです。
腸内環境を整える
腸壁や腸の粘膜が荒れてしまうことがアレルギーを悪化させることがわかっています。
腸内環境を整えるにはまず便秘や軟便を改善することが第一となります。
食物線維を積極的に摂取するとか、適度な運動をするなどして腸内の環境改善に努めましょう。
免疫力を高める
アトピー性皮膚炎以外のアレルギー全般に言える事ですが、アレルギーが発症してしまう時、人間の免疫力は通常時よりもガクンと落ちていることが多いです。
免疫力を低くしてしまうのは睡眠不足やビタミン・ミネラル不足、そして過剰なストレスなどです。
これまでに書いてきたことを改善すると、必然的に免疫力が上がってくるので、ぜひ高い免疫力で健康な日々を手に入れてください。
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