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アトピー性皮膚炎の症状が悪化しやすい食べ物としてよく挙げられるものに「ジャンクフード類」があります。

これらはあまり質の良くない油が使用されるために、アレルギーに良くない物質が体内で生成され、皮膚炎を悪化させる原因になると言われています。

ではそうしたものの他にアトピー性皮膚炎を悪化させやすい食べ物とはどんなものなのでしょうか?逆にアトピー性皮膚炎を改善させやすい食べ物はあるのでしょうか?

アトピー性皮膚炎を悪化させやすい食べ物とは?

白砂糖

アトピー性皮膚炎に悩む子どもを持つ保護者の間で、最近では「常識」になりつつあるのが、「白砂糖」を食事から抜くということです。

そもそも糖分の摂り過ぎはアトピー性皮膚炎を悪化させやすいと言われているのですが、中でも白砂糖は高純度で精製されている食品であるので、化学調味料や食品添加物並みの「人工的な化学物質」と言えるわけです。

そうした化学物質は、重度の病の時に一時的に投薬する分には致し方ありませんが、日常的に摂取する食べ物とは言えません。

ですので、アトピー性皮膚炎に悩んでいる人は、まず自分が調理をする際には白砂糖を使用しないようにすること、また清涼飲料水を控えたり、チョコレートなどの甘い食品を控えるなどして、糖分を徐々に減少させるようにしてください。

香辛料などの刺激物

トウガラシやコショウ、からしやわさびなどの香辛料や、お酒、コーヒー、カフェインの多いお茶などは、皮膚の血管を拡張させて、血管内の血流を増やす効果があります。

これらの効果は、身体にとって害になる時ばかりではありませんが、アトピー性皮膚炎の人にとっては、かゆみを強めたり炎症を進行させてしまったりします。

ですから、どうしても必要な時以外は、できるだけ香辛料の使用は避けるようにしていってください。特に症状が出ている時は避けることが肝心です。

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塩分の摂り過ぎをしない

アトピー性皮膚炎以外にも、食塩を多く使用する人には皮膚疾患を持つ人が多く見られます。

これもやはり血中のイオン濃度のバランスが崩れることで免疫を下げたり、皮膚の過敏性を高めたりすることに繋がっているので、味付けの濃すぎるものや、塩分の摂り過ぎはしないようにすることが大切です。

アトピー性皮膚炎を改善する食べ物とは?

食物繊維を多く含む食べ物

これは、食物繊維を含む食べものが直接アトピー性皮膚炎に効果があるというよりは、腸内環境を整えることで、アトピーの症状を軽減しようしています。

腸内環境の悪化は、免疫力を下げ、腸内の粘膜を荒らすことで有害物質を体内に摂りこみやすい環境を作ってしまいます。

こうなると、アトピー性皮膚炎もみるみる悪化してしまうので、食物繊維を摂って便通を改善し、免疫を上げることで、身体の基本からアトピー性皮膚炎を改善していくことができます。

良質のたんぱく質

一口にたんぱく質と言っても、ジャンク系のから揚げを大量に食べても、アトピー性皮膚炎の症状は悪化するだけで改善はしません。

ここでいうたんぱく質とは、遺伝子組み換えなどではない大豆製品(納豆やきなこ)、まぐろの赤身、いわしやさば、鶏のもも肉などを指します。ミネラルやビタミンを摂れることも考えると、ひじきやホウレンソウ、干しシイタケもアトピー改善には効果的です。

良質のたんぱく質と言うのは、皮膚の新陳代謝に大変有効ですので、積極的に摂取することが大切です。

野菜は多く摂る

ビタミンやミネラルと言うのは、肌の再生にとって不可欠な栄養素ですので、できたらお肉などよりも多めに摂ることが大切です。

なかでも小松菜は食物繊維も豊富、ビタミン・ミネラルも豊富と良いことづくめの野菜です。

ひじきとあわせて食べれば、鉄分もしっかり摂れるのでおすすめです。

一つの食品を摂り過ぎない

アトピー性皮膚炎改善に大切なことは、いくらアトピー改善に効果的と言っても、一種類の食品ばかりを続けて摂り過ぎないということです。

というのも、実は一種類の食物を摂り過ぎると、体内バランスがやはり崩れることになり、身体が過剰反応をするようになってくるからなのです。

また、アトピーを改善する食品に挙げた良質のたんぱく質類も、実は現代の食事では「過剰摂取」になることが多いものなので、日常的にたんぱく質を摂らな過ぎる人以外は、通常の食事程度で充分摂取できている可能性の方が高いので、この点はあまり変更しなくても良いかもしれません。