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ウォーターサーバーは1日中つけっ放し、だから電気代も相当かかるはず。今までの感覚からすると信じられないかもしれませんが、それは間違いです。
常時通電しておくサーバーは、イメージよりもはるかに低コスト、電気代は標準タイプなら月々1000円程度です。中にはもっと消費電力を抑えたタイプも登場しています。最新のウォーターサーバー事情、その中で電気代にスポットを当てて紹介しましょう。

ウォーターサーバー省エネの仕組み

ウォーターサーバーには、冷水と温水を同時に使える機能が標準装備されています。本体内部にはそれぞれ約2Lの「冷水タンク」と「温水タンク」が内蔵されていて、常時保温状態になっています。
近年は保温素材と保温技術が進化したので、1度冷却または加熱しておくと長時間温度変化を抑え、その分再冷却と再加熱に電気を使わなくて済みます。これが電気代を抑えられる秘密です。

一般的な電気ポットを普通に毎日使った場合の電気代が、月々約900円~1000円ですから、ウォーターサーバーの省エネぶりが際立ちます。

各社自慢の省エネサーバー

  1. アクアクララ

    アクアクララの「アクア・アドバンス」シリーズには、ダブル省エネモードが搭載されています。1日の中で特にウォーターサーバーを使う時間以外は、保温設定温度を弱めて各種表示灯も消灯する事で、徹底して消費電力を抑えます。
    その涙ぐましい努力により、月々の消費電力は驚きの約350円、標準タイプの実に3分の1です。

  2. コスモウォーター

    自発的な省エネ運転を推奨するのがコスモウォーターです。おやすみ前やお出かけ前に「エコボタン」を押せば、最大で通常の60%も省エネになる「エコモード運転」になります。
    その結果月々の消費電力は約400円程度まで節約が可能です。


  3. フレシャス


    フレシャスのウォーターサーバーは、発想をちょっと変えた超小型サーバー、冷水と常温水専用に特化する事で消費電力を通常タイプの約70%もカットできます。温水を使用できない事を考えると、あくまで参考記録と言えますが。


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電源オフは省エネ?

ここで1つの疑問が湧き上がって来ます。ウォーターサーバーは電源を切っても使えるのか?

ご存知の通りウォーターサーバーは電気を使って水を冷却、加熱しています。電源を切ると当然冷却と加熱はストップしてしまいます。
この時コックをひねってそのまま水が出るタイプなら使えますが、タッチパネル式の場合電源が入ってないと水が出ないので注意が必要です。停電時などに混乱するかもしれません。

電気代節約のためと、夜おやすみ前に電源を切ったらどうでしょうか。しばらくは保温機能で水の温度は保たれますが、冷却と加熱はストップしているので、徐々に温度は変わってしまいます。
朝起きてから電源を入れると、サーバーはがんばって一定の温度まで冷却と加熱を行いますから、そこでかなりの電気を使います。
おそらく電源を切らない方が省エネになると考えられます。

電気代が気になる方は、各社がすすめる省エネタイプを選べば大丈夫。標準タイプでも1日30円ちょっと、省エネタイプなら1日10円ちょっとです。電気代の事は忘れて、毎日美味しい水をいただきましょう。