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今や日本社会のみならず、先進各国では空前の「禁煙」の波が押し寄せています。愛煙家としては本当に肩身の狭い時代となっているのですが、そうした愛煙家のために「電子タバコ」が颯爽と登場しましたよね。

サイト内では電子タバコの使い方や人気のリキッドなどについてご紹介してきましたが、まだまだ歴史の浅い電子タバコについては、そもそも利用するときの「マナー」が確立されておらず、せっかく電子タバコを楽しもうとしてもトラブルとなることも出てきています。

今回はそんな「電子タバコと公共マナー」についてご紹介します。

通常のタバコと電子タバコ、マナーで違いはある?

さて、愛煙家の方々は、現代社会でタバコを愛し続けようとすると、色々な場所で「マナー」ということを気にされているのではないでしょうか?

最近ではただ「マナー」というだけでなく、通常のタバコは喫煙場所などによっては法規制もかけられていますよね。

では電子タバコの方はどうなのでしょうか?何か法による規制などがあるのでしょうか?

○マナーとは…:そもそもマナーと言うのは、日本語に訳すと「礼儀」などに当たる言葉であり、辞書的な意味としては「人間関係や社会生活の秩序を維持するために、人間が守るべき『行動様式』」であるのです。

つまり、マナーとは社会でみんなが気持ちよく暮らすために、各々が気を付けるべき行動なわけですね。ですから、人間関係や社会秩序が守られるように節度ある行動をしていれば、実は通常のタバコも法規制まではかからなかったかもしれないのです。

しかし、一部のマナー違反者が増えてきてしまったり、タバコによる「非喫煙者」への健康被害が明らかになったことで、通常のタバコは現在のように社会の隅に追いやられてしまったのです。

もし、電子タバコについても、社会秩序を著しく乱すような行動が目立つようになれば、またも法規制などがかけられるかもしれません。そうならないためにも、電子タバコであっても、喫煙者は、電子タバコの利用マナーを守る必要があるのですね。

現在、インターネット上で多い電子タバコの利用やマナーに関する質問で多いものには以下の2つがあります。

  • 電子タバコは未成年でも利用してよいの?
  • 公共の場や禁煙エリアでも利用して良いの?

さてこの質問、法律そしてマナーに照らし合わせるとどうなるのでしょうか?

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電子タバコと公共マナー

電子タバコについて、ニコチンを含まないものについては法規制はありません。ただ、日本では日本たばこ産業(JT)が、海外で販売されている世界的に主流である電子タバコとは構造の異なる、ニコチン含有の電子タバコを販売しています。

この日本たばこ産業が販売している電子タバコについては、ニコチン含有であるため、未成年者の利用は禁止しています。

というわけで、質問に多い「電子タバコは未成年でも利用しても良いのか?」ということについては、ニコチン含有でないものには法規制はない、と言えるでしょう。

しかし早合点できないのは、ニコチンを含んでいないものでも、本物のタバコへの興味が強まることや、本物のタバコへの導入材料となるということから、販売店が自主規制をしています。
さらに、ニコチンを含んでいない電子タバコのパッケージにも、未成年者の利用は控えるように注意書きがしてあります。

それでは、本物のタバコのように副流煙のない電子タバコですが、公共の場での利用についてはどのようになっているのでしょうか?

これに関しても、まだ法的な規制はかけられていません。つまり、マナーを考えなければ禁煙エリアになっている箇所でも喫煙して構わないと言えるのです。
しかし、2008年から本格的に販売され始めてまだ日が浅いため、多くの人が本物と電子タバコの区別をつけることができません。

ゆえに、禁煙エリアで電子たばこを利用したことによるトラブルは増えているのです。こうした事情をうけ、JR北海道では2009年4月30日より、列車内や駅施設の禁煙エリアにおいての電子タバコの利用を禁止することにしています。

他にも全日空や日本航空でも機内での電子タバコの利用は自粛を求めるようになっています。通常のタバコが吸えないからこそ電子タバコを利用している人が多いと思うので、そうした人にとっては好きな時に電子タバコを利用できないというのは不便かつ「なんでだ!」と思うところではあると思うのですが、これは冒頭でも述べた「社会秩序を維持するため」のマナーと言う点において、引くべき部分なのかもしれません。

電子タバコを吸う人のマナーが良ければ、きっと禁煙場所でも利用できる日はくるでしょうし、周囲にも「電子タバコならOK」と早々に認知されると思います。

しかし、電子タバコが普及しつつある現時点においてはマナー違反が目立つと、逆に法律でまで規制されてしまうかもしれないので、今が電子タバコとの自由な生活を送れるかどうかの分岐点なのかもしれません。