この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

成人女性であれば、何かしら、どこかしらで耳にしたことがあるであろう「骨粗鬆症」。

これって骨がもろくなる病気よね?と何となくそして漠然と知っていても、実のところ何がどのように危険で、さらにどうすれば骨粗鬆症を回避できるのかはなかなかわかっていないもの。

このサイトでは、その骨粗鬆症について、わかりやすく具体的に原因や症状、対策をご紹介していきます。まずは、骨粗鬆症で起こる症状など…。

え?こんなことで骨折?骨粗鬆症って怖い

骨密度というのは、思春期(10代半ば~後半)に著しい増加を見せます。そして20歳頃にピークを迎えます。健康的な生活を送っていれば40歳頃までは大体そのままの骨密度で過ごせますが、どんな人でも大体40歳を超えたあたりで急激に骨密度が下がります。

骨密度が非常に少ない人では、なんと骨に「ス」が入ったような状態になってしまいます。このような骨は見た目にもスカスカだとわかります(もちろん肌の上から骨の状態がわかるわけではありませんが)。

そして、骨がスカスカな状態になると何が怖いのかというと、ちょっとした刺激で骨折をしてしまうということです。

本当にひどい状態であると、大きくつまづくようなことがあっただけで、身体の細い部分の骨が折れる事すらあるのです。

骨粗鬆症というのは、直接命に関わる病気ではありません。しかしながら、QOL(クオリティーオブライフ=生活の質のことです)を非常に下げてしまうややこしい病気なのです。

ちなみに女性は、ホルモンの影響で骨密度が低下しやすい性別であり、更年期以降の女性になると60歳頃から骨粗鬆症が増加し始めます。

そしてなんと、日本人女性については80歳以上の約70%の人が程度は異なれ骨粗鬆症だと診断できるということです。

SPONSORED LINK

骨粗鬆症に自覚症状は乏しい

程度が重くなるとちょっとしたこと(くしゃみで肋骨を骨折する人もいるのです!)で骨折をしてしまう骨粗鬆症ですが、実は骨がスカスカになっていく過程でこれといった自覚症状はありません。

これがまた骨粗鬆症を発見することを遅らせてしまう原因でもあります。

しかしながら程度の重い骨粗鬆所では身体の重みだけでも骨折をすることがあり(圧迫骨折という)、この圧迫骨折で背が縮んだり、背中が丸くなることはあります。

ここまでくると骨密度は結構厳しい状態ではありますが、現在では治療法もありますので、何だか原因不明の腰痛があるとか、どうも身長が縮んだ気がする…という人(特に高齢の方)は骨密度検査を受けに病院へ行くことをおすすめします。

最近ではあまり見なくなりましたが、昔話などで背中の曲がった老婦人がでてくることがありますよね?あれはまさに骨粗鬆症の症状です。

極端な話ではありますが、事実、一昔前までは田植えとカルシウム不足や栄養不足が重なって、年を取ると大きく腰が曲がる人は多くいたわけです。

笑いごと、昔の話と一蹴することなく、自分の骨密度は大丈夫かな?と定期的に骨密度を計測するのも大切なポイントです。