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酵素ダイエットは、酵素ドリンクを飲んだり、酵素サプリを飲むことで実行できるダイエットということで、簡単に始められるのが特徴です。

でも、簡単でお手軽だからと言うことで、誰でも挑戦していいかと言うと…?

今回は酵素ダイエットと、持病についてご紹介したいと思います。

持病があると、酵素ダイエットはNG?

酵素ダイエットに挑戦したいと言う人がしている質問で結構多いのが「私は持病があるのですが、酵素ダイエットをしても大丈夫でしょうか?」というものです。

酵素ダイエットは基本的に、日常の食事のうち1食を酵素ドリンクなどに置き換える「置き換えダイエット」として行われることが多いのですが、このような酵素ダイエットを控えた方が良い人というのはいるのでしょうか?

酵素ドリンクや酵素サプリメントに「含まれているもの」に注意しましょう

現在市販されている酵素ドリンクや酵素サプリメントの多くは、ただ酵素の効果があるというものだけでなく、プラスアルファで美容や健康に効果がでるような成分が含まれていることが多くあります。

当の酵素にしても、植物由来(多くは野菜由来だったりしますね)であると、酵素ドリンクやサプリを作るだけで、ビタミンを多く含むことになります。

こうしたプラスアルファの栄養素や、そもそもの原料由来にビタミンなどが、持病で服用している薬と反応して、薬の方の効力を弱めたり、逆に強め過ぎて身体にとって負担になることもないとは言えません。

具体例を挙げると、心臓病によって「強心剤」を服用している人にとっては、ビタミンDの通常以上の摂取というのは、不整脈を起こすことがあるので危険です。

他にも、慢性腎不全や骨粗しょう症のために服用している薬と、ビタミンDを併用すると、高カルシウム血症になることも考えられるのです。

さらに、酵素は体内の免疫を上げる!というダイエット以外の目的でも、抗がん剤治療を受けている人が、ビタミンAのサプリメントなどを併用すると、抗がん剤で使用されてる薬の効果を異常に上げてしまい、命に関わることにもなり兼ねないため、絶対に使用はできません。

酵素ドリンクではありませんが、同じ健康飲料の青汁にはビタミンKが多く含まれていることが知られていますが、このビタミンKも、血栓などがあって、抗凝固剤を投与されている人が併用すると、薬の効果を弱めてしまうことがわかっています。

このビタミンKについては、原料によって酵素ドリンクにも含まれていることがあるので、栄養成分を充分にチェックすることが大切です。

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酵素ドリンクを試したいけど病気があるという方へ

これまでに、持病と酵素ドリンクについて、お薬の面からみてきていますが、もし、自身の病気が上記のようなものでなかったとしても、何らかの持病がある人は、酵素ドリンクを飲む前に、かかりつけの医師に相談することが大切です。

たとえ、多くの人が持っているアレルギーで、多くの人が飲んでいる薬を服用していたとしても、何かの薬と酵素ドリンクや酵素サプリメントを併用することになりそうであれば、自分が飲もうとしているものに成分をメモして、かかりつけの医師に相談した方が良いでしょう。

もし医師に聞く機会がもてないのであれば、薬局の薬剤師に尋ねるのも1つの方法です。

どんなことであっても、持病があると言う人は、自己判断ですすめず、専門家に薬とドリンクやサプリとの飲み合わせを聞いておきましょう。