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白血病は血液のがんと呼ばれる病気です。
血液中の白血球が悪性腫瘍になることで起こります。
他のがんと違い、小児性白血病といい14歳以下の小児がなる可能性が高いことが怖いところでしょう。
さらに他のがんよりも致死率が高く、早期発見できた場合でも60%程度しか5年生存率がありません。
他のがんならば90%以上の確率で治ることを考えると、高い致死率であることは分かってもらえると思います。
この記事ではこの白血病について解説いたします。
急性白血病と慢性白血病の違い
白血病とは、血液を造る造血細胞がコントロールを失い増殖をしてしまう病気です。
その白血病には二種類あります。急性白血病と慢性白血病です。
急性白血病になってしまうと、早くて数日で命を落としてしまうこともあります。
他のがんがゆっくりと進行していくことから考えると恐ろしいことです。
慢性の場合はゆっくりと進行しますが、慢性白血病が急性白血病に変わることもあり油断はできません。
逆に急性のものが慢性になることはありません。
白血病の症状
- 急性白血病の症状
- 代表的なものは、「出血しやすくなる」「発熱」「貧血」です。特に出血しやすくなるというのは顕著な症状です。
これは、血液細胞の一つである血小板というものが減少することで、血が止まらなくなって、鼻血やアザなどの内出血が見られます。
白血病のあざは特徴的で、どこにぶつけた覚えもないのに急に体に複数の箇所にあざができ、さらに治りにくくなります。
他には、骨や関節の痛み、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状がでることもあります。
- 慢性白血病の症状
- 慢性白血病では、初期症状はほとんどありません。
リンパ節の腫れなどが見られますが、痛みがないことが多いため見過ごされることがほとんどです。
症状が進行すると、全身の倦怠感、寝汗、体重減少などが見られるようになります。
慢性の中でも慢性骨髄性白血病は急性白血病に必ず変異するという特性を持ちます。
慢性白血病の発見が遅れているうちに急性白血病になって気づくというケースもあります。
白血病の原因
- 放射線
- 染色体異常
- 抗がん剤
放射線を浴びることにより、遺伝子異常が起きて白血病になるリスクが高まることが分かっています。長崎・広島に原子爆弾が落とされたときに多くの白血病患者が生まれたのはご存知でしょう。
染色体という部分に生まれつき異常がある子どもは白血病になるリスクが高いです。
抗がん剤の中の有害物質が白血病のリスクを高めるといわれています。
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