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首こりは経験があまりない人には「たかが」と思われがちですが、慢性的に抱えている人には深刻な悩みです。
しかも実は、首こりを抱える本人ですら「たかが」と思っていたのに、実はその裏に大きな病が隠れていた、なんてこともあるのです。
たかが首こりと言わず、されど首こりとして、しっかりと解消のための努力をすることは健康にとってとても大切な事です。
首こりで頭痛やめまいがするのは普通のことなの?
首こりや肩こりを慢性的に持っている人は、そのせいで頭痛がしたりめまいがするということを経験したことがある人も多いと思います。
そもそも単純に首だけがこっているとか、肩だけがこっているというのは、こっている部位周辺の血行不良が大きな原因なわけです。特に首周辺には4本の大きな血管(頸椎動脈)が通っているために、肩こりや首こりといった筋肉のこりのせいでこの大きな血管の血流が滞ると、脳への血液循環がスムーズでなくなるために「頭痛」「めまい」が起こるようになるのです。
そしてこの血管の血行不良はそれだけでなく、集中力の低下や気力の低下も招くことになります。
このような事情があるので、肩こりや首こりがひどい場合、頭痛やめまいが起こるのは特別過ぎることではないと言えます。
首こりが原因で起こる不快な症状の一部
- 頭痛
- 頭重
- めまい
- 集中力低下
- 気力低下
- 慢性疲労
- 眼精疲労
- 不眠
- 耳鳴り
- 冷え
- 手のしびれ
- 顔のむくみ
- 消化不良
- 吐き気
- 心拍数増加
- 肌トラブル
- 毛髪トラブル
ここに挙げた不快な症状は一部なので、人によってはこのほかに首こりからくる様々な症状を感じている人はもちろんいると思います。
これらの深い症状の中に、冷えや顔のむくみなどがありますが、これは首こりによって首の血管やリンパが圧迫されることで老廃物のスムーズな排出が出来なくなるために起こる症状です。
首こりに隠れる病気って?
慢性的に首こりや肩こりに悩まされていると、少々頭痛がしても「また首が痛いからな~」で済ませてしまいがちになります。
しかし、実はこの首こりからくる頭痛も放置しておくと、恐ろしい病気を招くことになるのです。
それは脳梗塞ですね。
というのも、首こりや肩こりは血行不良を伴っている症状なわけで、しかもそれが頭(脳)に近い場所で起こっているのです。
脳は身体の中で最も血液(酸素)を必要とする器官です。そうした器官がずっと血行不良にさらされ続けて、良いことになるはずがありません。
脳梗塞そのものが、脳に血液を届ける動脈の閉塞や狭窄によって脳虚血を来してしまう病気を指しているのです。首や肩のこりで起こっている血行不良も、脳には軽い虚血をもたらしているといって過言ではないはずですからね。
今や日本では患者数が約150万人にも及ぶ病です。首こりや肩こりから頭痛になりやすい人は、たまには頭痛外来や人間ドッグ、脳ドッグで脳に異常が起きていないかをチェックすることをおすすめします。
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