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慢性的な首こりについては、早めに整形外科で診察を受けるか、鍼灸院などで相談をするのが首こりを解消するにあたって一番良い方法だと思いますが、一時的な首こりや急な首こりについては、自分で行うマッサージや首こりに効くツボを覚えておくと、役に立ちます。
今回はそうした一時的な首こりを解消するためのマッサージ方法やツボについてご紹介します。
首こり解消にはまず「血流改善」が大切
一時的な首こりと言うのは、緊張や無理な筋肉への負担が原因のことが多いと言えます。
具体的には緊張するプレゼンとか、一時的に重い荷物を持っていたとか…ですね。
こうした首こりを解消するには、何を置いてもまずは「血行改善」が大切です。簡単にできるのはホットタオルでの血行改善。
これはちょっと熱めにあたためたホットタオルを両肩とうなじが温まるように乗せて、手を首の後ろで組む、と言う方法です。この手を後ろで組むというのは、背中の筋肉(僧帽筋)と上腕三頭筋を伸ばすことにもなり、これによっても血行が改善するのですね。
他には、リンパの流れを良くするために、左鎖骨の下のリンパ節をゆっくり(5秒くらい)押して、同じ秒数かけて離すということを3~5回繰り返すのも効果的です。
リンパを刺激することで、乳酸などの老廃物が身体に溜まらないようにできます。
これは一時的な首こりに大切なことなのですね。
リンパ節について言うと、首回りのリンパ節をほどよくほぐすこともとても大切。首をゆっくりとぐるり回すストレッチを左右3回ずつでも行うと、それだけでリンパの流れと血流の流れが改善するので、一時的な首こりがそれ以上ひどくなることを防ぐことができます。
首こりに効くツボ
一般的に、首こりを改善するためにどこの筋肉をほぐすと良いと言われているかご存知でしょうか?それは後頭下筋群です。
これは読んで字のごとく、後頭部の下辺りの筋肉群のことです。
この後頭下筋群をほぐすには、首の負担を少しでも除いた状態で行うのが効果的であるので、机に肘をついて行ったり、クッションを机に置いて、その上に頭を伏せた状態で置き、後頭部の筋肉をほぐすと首の負担も軽く、自分の腕も疲れることが少なく行えます。
マッサージを行う順番としては、頭と首の境目くらいを出発点に、脛骨の奥をほぐすつもりで行います。というのも、後頭下筋群というのは、脛骨の近くでしかも奥の方にあるのですね。
つまり、表面をちょっと押すだけではダメということです。
マッサージの方法的には、弱い力ではなく、ちょっと強すぎかな?くらいの強さで、首の内側に向かって小さく円を作るようにほぐしていくのがポイントです。
そして、首のこりに効くツボですが、ここでご紹介するのは基本の3つです。
- 完骨
- 耳の後ろにある出っ張っている骨(乳様突起と言います)の下の部分から人差し指1本分程度上にあるツボで、指で押すというよりは、ツボに指の腹を当てたら、頭の重みを指の腹に乗せるようにすることで、ツボが刺激されます。
- 天柱
- 首の後ろにある筋張った筋肉の外側にあるツボです。場所的には髪の生え際あたりに位置していることが多いと言えます。
親指の腹をツボに当てて、残りの4本の指で頭を包むようにすると頭の重みで自然にツボが押される形になります。
- 風池
- 天柱のツボからさらに人差し指1本分程度外側に位置しているツボです。押さえ方は天柱のツボと同様です。
以上の3つのツボを押さえることで、首のマッサージ効果もさらに上がるようになるはずです。また、首がこることを予防する目的で押しても効果的ですよ。
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