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でも少しご紹介したグルコサミンの種類である「N-アセチルグルコサミン」。

これは、甲殻類の殻の成分「キチン」からグルコサミンを取り出す時に、酵素を使ってグルコサミンを抽出することで得られる成分です。

さてこのN-アセチルグルコサミンが、最近の「グルコサミン」業界では話題なのですが、これは一体どういったグルコサミンなのでしょうか?

一般のグルコサミンとN-アセチルグルコサミンの違い

冒頭で少し触れていますが、現在市場に出回っているグルコサミンには「塩酸塩グルコサミン」と「硫酸塩グルコサミン」という種類があり、この2つがグルコサミンサプリのほとんどすべてを占めています。

この2つのグルコサミンの違いは、原材料からの抽出方法の違いなのですが、いずれにせよ体内で生成されるグルコサミンとは多少形が異なる「天然には存在しない」ものなので、こうしたグルコサミンを食すと少し苦いような、渋いような味がします。

しかしN-アセチルグルコサミンについては、酵素で抽出したグルコサミンになるので、なるたけ自然の形を壊さないよう、丁寧に抽出をされるものが多いのです。

つまり、他の2種類と比較すると、より天然のかたちに近いために、そのまま食べても自然な甘ささえあるグルコサミンなのですね。

しかも、塩酸塩~や硫酸塩~といったものと比べて、N-アセチルグルコサミンは分子も小さく、体内に吸収されやすいという特徴もあります。

(ちなみに、塩酸塩グルコサミンと、硫酸塩グルコサミンでは、塩酸塩グルコサミンの方が分子は小さいです)。

またN-アセチルグルコサミンは、グルコサミンが作りだす「プロテオグリカン」を補助する役割のヒアルロン酸と比べてもその400~3000分の1の大きさであり、しかもこのヒアルロン酸の主成分ですらあるという、最強の成分なわけです。

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外部からの摂取が難しいN-アセチルグルコサミン

グルコサミンを含む食品のページでも述べていますが、通常のグルコサミンは外部からの食事などによって摂取することも可能です。

しかしこのN-アセチルグルコサミンについては、外部からの摂取がなかなか難しい成分となっています。

食品でいえば、牛乳にもN-アセチルグルコサミンは含まれているのですが、その含有量は100mlあたり11mgととっても微量なんですね。

これでは1日に必要な摂取目安量の500mgを食事から摂るのはちょっと困難な話です。

ですので、N-アセチルグルコサミンに関しては、サプリメントなどの補助食品から摂取することが効果的と言えます。

N-アセチルグルコサミンの体内での働き

N-アセチルグルコサミンは体内で生成されるグルコサミンと同じ形をしているので、体内に吸収された場合、利用される割合が通常のグルコサミンよりも何と約3倍も高いのですね。もし同じmg数のグルコサミンとN-アセチルグルコサミンを摂取したなら、N-アセチルグルコサミンの方が体内で使用される率が高いということになるわけです。

体内にあるグルコサミンとも形が似ているというのは、そのまま、体との相性が良いということが言えるわけなので、通常のグルコサミンを摂取するよりも体内での生体利用率はやはり高くなってくるのです。

しかも先にご紹介したように、約3倍も他のものより吸収率が良いので、そもそもたくさんの量を摂る必要がなくなります。ですので、サプリメント初心者で、日々たくさんのサプリメントを摂ることが不安…と言う人にはうってつけのグルコサミンといえます。