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お中元を贈る時期は、元々東日本と西日本では違っていました。東日本では新暦の7月初めから7月中旬頃まで、西日本では旧暦なので現在の8月初めから8月半ば頃まででした。
しかし現在ではこうした地域差は小さくなり、いずれの地域でも新暦に合わせて贈るようになってきました。

なので、下記の時期に合わせてお中元は贈ると間違いありません。

6月末には始まるお中元商戦

何事もせかせかと急ぐ傾向にある現代では、お中元の準備期間も少しずつ早まっています。
他より少しでも早くスタートして、少しでも多く売りたい小売り業界の作戦により、お中元セールは6月末には登場するようになりました。
お中元の最終期限は夏の土用入り前なので、例年7月20日頃までです。実に2か月間に亘ってお中元戦線は続く事になるのです。

とは言っても、お中元のやりとりにはしきたりやマナーが厳しい地域もまだまだあります。参考までに本来のお中元期間を、地域ごとに見ておきましょう。
大きく分けて新暦パターンは東北から関東にかけての地域、それ以外の地域は旧暦パターンをベースにしているようです。

北陸地方は両方の中間的立地から、場所によって新暦と旧暦パターンが併存しているようです。時期が最もずれているのが九州地方で、8月初めからお盆に至る時期とかなり遅い上に短くなっています。

お年寄りの家庭やしきたりを守る家庭には、これらの地域性を踏まえた上で贈る日にちを決めた方がいいでしょう。またどちらか判断できない時には、いずれにも差し障りのない7月20日頃をピンポイントで狙ってみるのもいいでしょう。

どの地域でも、贈る側と贈られる側とが広域化している現状から、関東を中心にした新暦パターンが増えているのは間違いありません。

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お中元の中身に見られる地域性

では、贈り物の内容に明確な地域性は見られるのでしょうか?
お中元でも常にトップ3に入る酒類、特にビールの割合は西日本の方が高いそうです。単に西日本の人の方が酒飲みなだけなのか。

それ以外ではギフトの配送ネットワークが発達した今、贈り物も地域性が薄れて規格品が多くなりました。
大都市のデパートでもなければ、スーパーなどのお中元コーナーでは、どこも同じような商品が並んでいます。儀礼的になりがちなお中元のやりとりでは、決まった選択肢の中から価格で選ぶのがほとんどでしょう。

でも、離れた地域の大切な人に贈る場合には、俄然贈り物に地域性が色濃く現れる事があります。
どの地域でも名産品に力を入れている昨今ですから、他の地域では手に入らない商品で驚かしてみよう、そんな心理が働くのでしょう。

いずれにしても、せっかく贈るお中元ですから、心を込めて相手に喜んでもらえる物を贈りたいものです。