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家庭教師の仕事は、アルバイトの中でもかなり時給が高い職種です。しかも常に求人募集が出ている状態ですから、比較的すぐに始められる仕事でもあります。

では興味が湧いたからといって、何の予備知識も無しにいきなり応募しても大丈夫でしょうか?
その前に、ちょっとだけ耳を傾けてみませんか、これは家庭教師を始める前の入門編基礎知識です。

報酬は1時間よりも1授業単位

アルバイト先を探す基準として気になるのは、まずは報酬面でしょう。高時給なら尚更、なるべく好待遇のバイト先を見つけたくなります。それは決していやしい事ではありません、正当な報酬が上がるほど働く側のモチベーションが上がるのは当然です。

この業界に関しては、1時間あたりの時間給で考えるよりも、1授業単位の報酬額で考えた方が分かり易いでしょう。この1授業を通常「1コマ」と呼びます。

1コマは90分が普通で、相手が小学生など年齢が低い場合以外はそれ以下の時間という事はありません。逆に受験前などの特別な場合を除いては、120分以上になる事も無いでしょう。

つまり、例えば時給2000円という条件は目安に過ぎず、1回の授業で得られる報酬は90分で3000円と考えた方が、収入の予測を立て易いのです。
ここで1つ考えてほしいのは、いくら高時給でも1日に連続して5時間も6時間も働ける仕事ではない、という事です。

実際は高時給の短時間労働

実際に家庭教師を1日に何件掛け持ちできるか考えると、現実的には2件が限界でしょう。
この仕事は生徒が学校から帰ってから始まります。最も希望が多い時間帯は夜の6時から10時の間、そこで6時から90分で1つの授業をこなすと、移動時間を考慮すれば次の授業は8時からが妥当でしょう。
こうして1日2件を終えたところでタイム・アップ、1コマ3000円なら合計6000円がその日の報酬です。

ただし授業スタートの時間は、当然相手の家庭側に決定権があります。最も希望が集中する時間帯は夜7時から7時半、これだと1日に1件しか担当できない可能性も出てきます。
家庭教師の仕事は、高時給の割に予想外に稼げない仕事だと言えるかもしれません。

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高時給にはワケがある!

家庭教師として働くには派遣会社に登録するか、家庭と直接契約するかの2つの方法があります。
派遣会社を通した場合は、会社側の利益分が引かれる事になるので、その分自分の手どりは減ります。直接契約した方が報酬面では有利と考えていいでしょう。

登録制の場合に応募できる条件ですが、現役の大学生以外にも、社会人の副業、主婦や主夫のアルバイトも可能です。一定の条件を満たしていれば、学歴で時給に差をつけられる事はありません。
重要視されるのは学歴よりも、家庭教師としての経験だからです。

家庭教師として働く事は、決められた時間働いてお金をいただくだけではありません。
生徒の学力を伸ばすという責任を負う事も、充分頭に入れておいたほうがいいでしょう。