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昔から対人関係がうまくいかないとか、自分では悪気はないのに人を不快にさせているようだとか、周辺を片づけられない、整理できないなどで困っていたことはないでしょうか。

自分では必死で良い方向へ進もうとしているのに、気が付けば怒られてばかりで鬱屈してしまう…。

どう頑張っても苦手な科目を克服できずに辛い思いをしてきたなど、あなたがこれまでに抱えてきた「しんどさ」や社会の中での「生きにくさ」はもしかしたら「発達障碍」に気づかれなかったことが原因になっているかもしれません。

現在では発達障碍や自閉症が増えてきているということから、サポート体制も整いつつありますが、すでに成人している人たちは、たとえ幼少時にそうした病気を抱えていたとしても、適切な療育を受けられないまま育ってきました。

そして、この「サポートがなかったこと」で、気づかれなかった大人の発達障碍は2次障碍を引き起こし、本人も周りも辛い思いをしていることが多いのです。

「ちょっと困った人」、それは発達障碍が見過ごされてきた人かもしれない

あなたの周りにもいませんか?あるいはあなた自身があてはまるところがありませんか?

「人の話を(聞こうとしても)聞けない」「些細なことですぐキレる」「自分の周りを整理整頓できない」というポイント。

この症状が、一過性のものでなかったり、笑い話で済ませない程度のものであったら、もしかしたらその人は「発達障碍を見過ごされたまま大人になった人」かもしれません。

そして、もしこれらの症状にプラスして、幼少期「君は○○博士だね」というように、ある特定の分野に関しては大人どころか専門家も舌を巻くほどの記憶力を有していた人は、何かしらの発達障碍があったことが濃厚かもしれません。

発達障碍に気づかれないまま大人になった人たちは、社会に出てから苦労することが多く(それまでは家庭の庇護があるので、何とかやってこられた)仕事をしていくうちに自分に対しての自信をどんどん失い、ウツになってしまったり、アルコール依存、ギャンブル依存、また不適切な男女関係などに陥りやすくなってしまうのです。

現在では、児童期の「自閉症」や「発達障碍」へのサポートが厚くなってきたために、自分の子どもが発達障碍と診断されたことで、自分(親)自身の発達障碍や高機能自閉症が明るみになることもあるのです。

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自分が「大人の発達障碍かもしれない」と思ったら

発達障碍の中でも複雑な症状を見せる病気に注意欠陥多動障碍(AD/HD)というものがあります。

この障碍があったにも関わらず、見過ごされて育ってきてしまった人は、大人になって、社会での生きにくさを積もらせていくと、2次障碍の合併症として、下記のような病気になることが多いと言われています。

  • ○うつ病
  • ○双極性障碍(躁うつ病)
  • ○神経症(不安症)
  • ○依存症または嗜癖障碍
  • ○行為障碍(非行に走るなど)や反社会的行動(犯罪)
  • ○パラフィリア(異常性愛)
  • ○パーソナリティ障碍(人格障碍)
  • ○チック症あるいはトゥレット症候群(運動性・音声チックの併発症状)
  • ○学習障碍

これらの症状があり、専門家の治療を受けても受けても再発したり、良くならない…ということがあれば、その根底には実は発達障碍があったということはとても多いです。

中でも女性で、繰り返し繰り返し罹患してしまううつ病の人には、根っこに発達障碍があるということが大変多いので、うつ病がどうしても治癒しないという人は、そうした「発達障碍」に関しても診断を受けた方がいいと言えます。

さらに、自分は発達障碍があるのではないか…と不安に思うことがあれば、まず自分自身の症状をまるごと受け止め、それを理解したうえで、専門家の指示を仰ぎましょう。

できたらカウンセリングを行ってくれる精神科医や臨床心理士のいる病院を訪れることが望ましいと思われます。

何より大切なのは、大人の発達障碍は必ず改善するということを知っておくことなのです。その「生きづらさ」は、治療によって、必ず改善していく、ということです。